日本三大魚醤をブレンド-ベテラン広報マンが「たれコレ」に次ぐ新商品

ネット販売を開始した、しょうゆベースの調味料「魚(ぎょ)ったれ

ネット販売を開始した、しょうゆベースの調味料「魚(ぎょ)ったれ

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 無添加調味料のネット専門店「タレダーレ」(新宿区新宿1、TEL03-3226-4712)は11月5日より、魚料理に特化したしょうゆベースの調味料「魚(ぎょ)ったれ」のネット販売を開始した。

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 同商品は、同社が第1弾として開発した肉用調味料「たれコレ」に続くシリーズ第2弾。煮る、焼く、蒸す、揚げるなどあらゆる魚料理に使用可能。魚介類から作ったしょうゆ「魚醤(ぎょしょう)」をプレンドしたのが特徴だが、魚醤特有の臭気はなく、「女性や子どもでも食べやすいように、やや甘めに仕上げた」(同社の蓮香尚文社長)という。

 原材料は、創業100年の歴史を持つしょうゆメーカー「近藤醸造」(あきる野市)の無添加丸大豆濃口しょうゆとアルカリイオン温泉水をベースに、しょっつる(秋田県)、いしる(石川県)、いかなご(香川県)の日本三大魚醤をブレンド。技術開発面で苦労した点は「魚醤の特性である臭気や癖を取り除くこと。だし・黒酒・日本酒・しょうゆの配合加減で強い臭いが飛んだ」(同)。

 魚醤(ぎょしょう)とは、魚類または他の魚介類を主な原料にした液体状の調味料で、魚しょうゆ(うおしょうゆ)とも呼ばれる。日本に古くから伝わる秋田県の「しょっつる」(ハタハタという魚)、石川県の「いしる・よしる」(いしるはイカ、よしるはイワシ)、香川県の「いかなご」(イカナゴという小魚)などの魚醤を日本三大魚醤という。熟成すると、特有の香りまたは臭気を持つが、魚の動物性タンパク質が分解されてできたアミノ酸と魚肉に含まれる核酸を豊富に含むため、濃厚なうま味を有しており、料理に塩味を加えるとともに、うま味を加える働きが強い。

 商品の宣伝用に「たれコレの唄」も制作。食育をテーマとしながら、歌詞にオバマ米国大統領と麻生首相の名前をダジャレで使うなど、「広告効果をしっかり考えて作った」(同)という。また、同社長がブログなどで知り合った魚料理の専門家による同タレを使ったレシピも制作。共にホームページで紹介している。

 広報代行会社「スーパーピーアール」を経営している同社長は、PR広告制作に関するマニュアル本「プレスリリースのつくり方・使い方」を2年前に出版しているベテラン広報マン。タレの開発に至った経緯について、「約30年前に出向していた女性向けの人気焼肉店で、魚介類に合う味のタレを使用していた。終日の行列に並ぶことに耐えられずタレだけ買う人が続出。今の時代は店舗がなくてもネットで買い物ができる。それならば、タレだけでもネット販売したら当時のような人気が出るかもしれないと思った」(同)と話す。

 「たれコレ」は発売から1週間で125個を売り上げた。「今回は、前回の『たれコレ』より評判が良く『上品であっさりしている』との声が多く寄せられている」という。今後はペンション専用の業務用調味料「ペンタレ」や、鯛の魚醤に金粉を添えた「おめでタレ」などを開発・展開する予定だという。

 価格は2,625円(500ミリリットル)。

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