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新宿中央公園で「内藤とうがらし」展示 新宿在来の野菜広め、まち活性化の一助に

中央公園に展示されている内藤とうがらし

中央公園に展示されている内藤とうがらし

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 「内藤とうがらし」の展示が9月22日、新宿中央公園(新宿区西新宿2)の眺望の森で始まった。

内藤とうがらしを紹介する札

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 内藤とうがらしは、江戸時代に開設された宿場町・内藤新宿周辺で育てられていた野菜の一つ。都市化などで一度は栽培が途絶えたものの、2010(平成22)年には「内藤とうがらしプロジェクト」が発足。2013(平成25)年には伝統の江戸東京野菜に認定された。新宿地域の約60の企業、店舗、団体、学校が内藤とうがらしを地域ブランドとして育てる活動に取り組むほか、飲食店による地産地消を目指したイベント、苗の販売などが行われている。

 同公園管理事務所総務・企画係の織田歩さんと木場進一郎さんは「利用者に楽しんでもらえるようにと公園内に設置しているハンギングバスケットに協力してもらっているグリーンアドバイザー東京の渡辺さんから『江戸時代、新宿で広く栽培されていた内藤とうがらしを公園に展示したらどうか』と話があった。当公園としてもぜひ新宿の伝統野菜を展示したかった。思いが一致し、内藤とうがらしプロジェクトの代表、成田重行さんに相談して苗を提供してもらい展示した」と話す。

 栽培には学校法人成城学校 成城中学校が協力し、グリーンアドバイザー東京が鉢に内藤とうがらしのほか、ペニセツム、ケイトウなどを植栽した。織田さんと木場さんは「内藤とうがらしの展示をきっかけに、今後も継続して内藤とうがらしプロジェクトをPRしていくとともに新型コロナウィルス感染症が落ち着いたら、内藤とうがらしを使ったリース作りなどのイベントも実施したい。種を採取し公園内で育てることで来年以降も内藤とうがらしを継続して展示する予定。真っ赤に染まったとうがらしを新宿副都心の景色と合わせて楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。

 展示は10月末頃までを予定する。

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