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新宿で現代のビデオ・ゲームの在り方考える企画展 アートとしての表現も

「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」展示風景 撮影:木奥恵三 写真提供:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」展示風景 撮影:木奥恵三 写真提供:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

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 ビデオ・ゲームの多様な在り方や、それらが作り出す文化を検証する企画展「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」が現在、西新宿の「東京オペラシティタワー」(新宿区西新宿3)4階にある「NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)」(TEL 0120-144-199)で開催されている。

和田淳「マイエクササイズ」 2017-19年 「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」出品作品より

 インディ・ゲーム(個人や小規模チームで制作されるビデオ・ゲーム)や、ビデオ・ゲーム・アート(ビデオ・ゲームになじみ、親しんできたアーティストが手掛けるアート)という2つの動向から、現代のビデオ・ゲームの在り方や文化を考え、どのようなことが読み取れるか試みる。

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 同センターは、「現代の文化としてのビデオ・ゲームは、アートやエンターテインメント、アニメーション、漫画の4部門から優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供する『文化庁メディア芸術祭』でもその対象となるなど、現代社会にも大きな影響力を持つものとなっている。それは現代社会の在り方を反映したものであり、これからの社会の在ようを見い出すことができるものと言えるのでは」と概要を説明する。

 担当者は「ゲームとして操作を楽しむものだけでなく、今年リリース予定のゲームやVR作品、映像作品として楽しめるものもある」と話す。タイトルの「ゲームスケープ」は、ゲームから見た風景・社会という造語で、ビデオ・ゲームがプレイヤー、製作者にもたらす新たな世界観を表現している。

 訪れる客層も幅広く、担当者は「まさにゲームをよくしているという20代のグループや、初期のゲームに触れてきた30~50代の方、家族連れなどが来てくださっている」と話す。「出品作家も、90年代からメディアアートの文脈の中で、ゲームに焦点を当てて活動されてきた方や若い世代、国内、海外の方とさまざま」とも。

 アニメーション界で高い評価のある和田淳さんは初のビデオゲーム作品「マイエクササイズ」を出品。「ボタンを押す」という経験にフォーカスを当てるための特別な装置が用意された「展示版」で、「いがぐり坊主」が腹筋運動をして秋田犬にめり込むというインディ・ゲームが体験できる。

 「ゲームを体験するというより、ゲームを一つのアートとして紹介しているので、初めていらっしゃる方も各作家の表現に触れたり、作品を眺めたり楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。

 開催時間は11時~18時。月曜(祝日の場合翌日)休館。入場料は一般・大学生500円、高校生以下無料。3月10日まで。

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