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新宿の落合・中井を染め物が彩る「染の小道」 3年ぶり通常開催へ

冬の妙正寺川にたなびくカラフルな反物。2022年川のギャラリーより (写真提供=染の小道実行委員会)

冬の妙正寺川にたなびくカラフルな反物。2022年川のギャラリーより (写真提供=染の小道実行委員会)

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 東京での染色産業が息づく街、新宿区落合・中井で2月24日~26日の3日間、街を染め物のギャラリーに見立てた住民主体のイベント「染の小道」が開催される。場所は西武新宿線・都営地下鉄大江戸線の「中井駅」周辺。共催は新宿区、新宿区染色協議会。

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 2009(平成21 )年2月に数軒の染色工房、湯のし店やギャラリーなどが、染め物の展示や体験教室を開くなどして地元有志が始めて今年で15年目となる同イベント。毎年地域の冬を彩る風物詩として根付いてきたが、コロナ禍で2021年は中止を決め、2022年も展示内容を縮小して開催し、今回が14回目となる。

 運営は、地元商店や染色業、学校、区施設や地域内外から集まるボランティアが担う。実行委員会代表で地元在住の会社員、笠井隆太郎さんは「今年はようやくコロナ禍前の規模に戻すことができた」と通常開催を喜ぶ。

 染め物を水洗いする様子を現代に再現する「川のギャラリー」は、通常通り約300メートルの長さに戻り、妙正寺川に架かる栄橋から大正橋までの間に手染めした反物が揺れる。友禅や紅型など染色の技法を使って染め上げたのれんは96枚で、参加107店のうち、96店の軒先を飾り、「道のギャラリー」となる。

 「今年は、毎年好評だったが、2019年以来できなかった予約制の『公式ガイドツアー』を復活した」と笠井さん。テーマは「のれんを巡るツアー」で、のれん作家自身が作品の解説や制作への思いなどを語りながら、染の小道の醍醐味(だいごみ)や地域の魅力も紹介する。参加無料。催行は25日・26日の13時~14時、14時~15時。予約は公式サイトで受け付ける。

 学生がボランティアとして参加する東京富士大学は「染の小道」紹介動画をフェイスブックで配信。2月下旬には参加店舗を紹介し、「染の小道」当日はライブ配信も行う。

 笠井さんは「当日はパンフレット片手に中井の街をそぞろ歩いて、店を見つけるのを楽しんでもらえたら」と来街を呼びける。

 街歩きに必要な地図「2023年版道のギャラリーマップ」は期間中、駅前や西武新宿線中井駅南口設置の案内所で配布するが、公式サイトからもダウンロードできる。

 「川のギャラリー」は9時に設置を始め、全展示完了は10時30分ごろ、撤収開始15時30分ごろ、終了17時ごろを予定。雨天時は一部展示。「道のギャラリー」は各店の営業時間。

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