喫茶店「COFFEE 西武」(新宿区西新宿7、TEL 03-3361-2828)が9月26日、西新宿にオープンした。東京オリンピックが行われた1964(昭和39)年に創業し、55年の歴史を持つ純喫茶「珈琲西武」(新宿3)の2号店。
自家製デミソースを使った「新宿特製オムライス」は、卵の下のチーズが隠し味
新宿エリアで飲食店を展開する三信商事(新宿区)が運営する。店舗面積は約40坪、席数は74席。専務の方山成朱さんは「昭和40~50年代の喫茶店ブームの時代には駅ビルに出店するなど5店舗展開していたが、流行の変化とともに本店だけになった。昨今、再び喫茶店が流行になり、純喫茶が物珍しい若い方や外国人など数多くの方が来店してくださっていることもあり、2020年東京オリンピックを控えたこのタイミングで2号店を出店しようと考えた」と話す。
本店同様、昭和をモチーフにしたモダンな内装で、特徴となっている大きなステンドグラスの照明は松本の老舗工房「松本ステインドグラス製作所」に依頼した。方山さんは「成田山新勝寺平和大塔金剛殿や出雲大社神楽殿などのステンドグラスを手掛ける、国内でも数少ない日本屈指の工房。美しい青や赤の色味は伝統の技術ならでは」と話す。
本店で最も人気のある自家製デミソースを使った「新宿特製オムライス」(950円)や「西武カレー」(800円)など変わらない味を引き継いだメニューが並ぶ。シュガーシロップ、生クリームなども店舗で手作りする。ほかに同店特製のチョコバナナパフェ(1,000円)やきび砂糖を使った「西武シフォン」(ドリンクとセットで950円)も。
「20時以降限定で『〆パフェセット』も提供している。朝の早い時間やランチだけでなく、飲み会や食事の後のゆったりした時間を楽しんでもらえる場所としても立ち寄っていただければ」と方山さん。「移り変わりの早い時代だからこそ、変わらない良さ、都会の中で落ち着きと懐かしさが感じられるような空間を、地場の人間が残して、この先長く伝え続けていけたら」と期待を込める。
営業時間は7時30分~22時30分(日曜・祝日は8時~22時)。