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新宿御苑にイタリアン「イル・モンド」-趣味が高じてグルメな2人が出店

天井が高く、奥行きもある店内(左から店主の五十嵐さん、渡邊シェフ、峯尾さん)

天井が高く、奥行きもある店内(左から店主の五十嵐さん、渡邊シェフ、峯尾さん)

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 新宿御苑の外苑西通りそばに6月、イタリアンレストラン「il mondo(イル・モンド)」(新宿区四谷4、TEL 03-3356-0902)がオープンした。

半地下だが窓から外光も入る(関連画像)

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 「藤原歌劇団」「新国立劇場」でオペラプロデューサーをしていた五十嵐さん。「以前、五十嵐さんのホームパーティーに呼ばれたとき、日本では味わったことのない手料理のイタリア料理に感激して店を開くよう進言した」と話すのは25年来の友人、峯尾さん。「素人が趣味で友人に振る舞っているだけだからと、その時は断った」と五十嵐さん。五十嵐さんは仕事柄海外に出向くことが多く、食べることが好きで、何が使われているのか店の人に聞き、日本に戻って料理を再現していたという。

 峯尾さんはウエディングドレスや国内外のホテルの制服などをデザインする会社「アートマージナル」(港区)を経営。飲食業は初の試みとなる。昨年の10月、この物件に一目ぼれした峯尾さんがこの場所を借りてしまい、半年間も家賃だけを払っていたという。「これが運命的にも、ローマで3年間修行していた渡邊シェフに今年2月に出会えて、その後はとんとん拍子に話が進んだ」と峯尾さん。「五十嵐さんも僕も飲食業は初めての経験だが、サービスを受ける側の、逆の立場は長いから」とも。「僕は厨房には一切入らず、渡邊シェフに料理は全てお任せしている」と五十嵐さん。メニューには携わっているが、料理や仕込み、パスタの手打ちからデザートまで、シェフが一人でこなす。

 店舗面積は10坪弱で、テーブル16席~17席を用意。半地下の構造だが窓からは十分に外光が入り、天井も高い。店名の「イル・モンド」はイタリア語で「世界」を意味し、イタリア料理を中心にアジア各地の料理を提供したいという気持ちを込めた。

 ランチメニューはパスタも提供するが、アジアを中心とした料理を展開。「シンガポール風チキンのジンジャーソース」(ライス・スープ・黒豆モヤシ炒め付き、800円)、「本日のパスタ」(サラダ付き、800円)、冷たいカレーの「タイ風豚ひき肉のバジル炒めかけご飯」(800円)、豚のスペアリブを煮込んだ料理「肉骨茶(バクチー)」(ライス・黒豆モヤシ炒め付き、1,000円)を提供。コーヒー、エスプレッソ、紅茶(共に300円)にはプチケーキも付く。

 ディナーにはコースを用意せず、アラカルトで提供する。前菜には「田舎風パテ」(1,000円)、「鶏レバーのクロスティーニ」(800円)などを、パスタは、爽やかなミント風味の「トマトとリコッタチーズのスパゲッティーニ」(1,300円)、モチモチと弾力のあるパスタの「豚ほほ肉のアマトリチャーナのニョケッティ(手打ち)」(1,400円)などを用意。メーンは、トマトの酸味が利いた濃厚なソースの「牛ほほ肉の赤ワイン・トマト煮」(1,800円)などをそろえる。デザートに「ティーラ・ミ・スー」(600円)も。メニューに載らない魚介類の料理は店内の黒板で案内する。ワインはグラス(赤・白=600円)、ボトル(白=2,600円~、赤=2,800円~)を提供。

 「気に入ったものを海外から直接買い付けたり、香辛料や食材にはこだわっている。ランチタイムには、ガーナ人のモモさんが接客しているが、夜は私がお相手する」と五十嵐さん。「あえて繁華街じゃない場所にしたのは僕たちらしさ。この店を目指して、本当に来ていただける人をもてなしたい。お安く、おいしいものをおなかいっぱい食べていただきたい」と峯尾さん。

 営業時間は11時30分~14時、18時~23時。日曜定休。

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