高額万能タレをネット販売-ベテラン広報マンが異業種に挑戦

肉料理だけではなく、魚貝類や野菜料理にも合うタレに仕上がったという開発者の蓮香さん

肉料理だけではなく、魚貝類や野菜料理にも合うタレに仕上がったという開発者の蓮香さん

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 タレダーレ(新宿区新宿1、TEL 03-3226-4712)は7月15日より、高額のタレ「たれコレ」のネット販売を開始した。

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 同社は新宿で広報代行会社「スーパーピーアール」を経営する蓮香尚文(はすかひさふみ)さんが起こしたもの。同商品は、通常の売られているタレの中では「相当高額の部類に入るのでは」(蓮香さん)という。

 蓮香さんは今年1月ごろ、「焼肉でスタミナつけて北京五輪の日本選手を応援したいなぁ」とふと思った。ベテラン広報マンの蓮香さんは、この思いをひとつの商機と考え、焼き肉やほかの食材にもマッチする万能タレの開発に乗り出した。

 「タレ」に思い至った背景について、蓮香さんは「20代のころに池袋の焼肉専門店『プリモ』に出向していた。当時のプリモは大繁盛しており、席に座れない客はタレだけを買って帰った。独特の甘さが特徴だった『あの幻のタレ』を何とか自分の手でよみがえらせ、今まで培った広報技術で販売してみたかった」と話す。

 蓮香さんは今年60歳。「私を含めた団塊世代が愛した昭和テイストを、今の世代が受け入れてくれるか挑戦したい」との思いで開発を続けたが、料理専門家から「甘すぎるし、味が懐古的」と厳しい指摘を受けるなど、苦労の連続だったという。完成した味は「甘めの『昭和テイスト』。戦後のベビーブーマーたちが社会で活躍し始め、日本人が甘い物を自由に食べられる豊かさを享受できるようになった昭和の時代を映す味」(蓮香さん)という。

 原材料は、しょうゆ・砂糖・みりん・清酒に、ショウガ・ニンニク・無添加昆布・白ごまなど。主成分のしょうゆは創業100年の老舗無添加しょうゆメーカー「近藤醸造」(あきる野市)の丸大豆濃口しょうゆ、水は「エスオーシー」(鹿児島県)の温泉水を使用。「温泉水をたれの調味材料として使ったのは初めてのケースでは」(蓮香さん)。同商品は冷蔵庫で保管しても賞味期限は2カ月程度。蓮香さんはその理由を「国産無添加素材を使い、化学調味料や保存料を使用しないため」と説明し、逆に商品のアピールポイントととらえているという。

 同商品は焼き肉だけではなく、魚介類などにも合うようにアレンジされており、各種レシピの提供も積極的に行っている。価格は2,000円(500ミリリットル)。女性や子どもをメーンターゲットに、初年度販売本数12,000本(=売り上げ2,400万円)を目指す。

たれコレ ホームページ近藤醸造エスオーシー

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