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新宿ゴールデン街の文壇バー「月に吠える」が酒にまつわるエッセー募集

文壇バー「月に吠える」内観(緊急事態宣言で現在は休業中)

文壇バー「月に吠える」内観(緊急事態宣言で現在は休業中)

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 新宿ゴールデン街の文壇バー「月に吠(ほ)える」(新宿区歌舞伎町1)が現在、「第1回“お酒”にまつわるエッセイ大賞」の作品を募集している。

文壇バー「月に吠える」外観

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 現役ジャーナリストの肥沼和之さんが2012(平成24)年、「日本一敷居の低い文壇バー」をコンセプトに、作家や編集者、ライター、読書好きなどが集う場としてオープンした。これまでに独自の文学賞や読書会、ライター講座などを手掛けてきた。

 同店は新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都からの要請により、現在休業している。肥沼さんは「酒場に来る人は、店にいる人たちとの交流を楽しみに来ている人がほとんどで、それが日々の生活の息抜きや活力になっていると思う。酒場で働く人たちも同様に、お客さんたちとの会話や楽しそうに過ごす姿に元気づけられている。そのような場所を閉めざるを得なくなって、心に穴があいたような、むなしさを感じている人がたくさんいるのでは」と話す。

 「新宿ゴールデン街もほとんどの店が閉まっていて、店だけでなく酒屋も大きな影響を受けながら、飲食店のように十分な支援がない。今回の酒類提供禁止で『存在そのものを否定されたような、やるせなさを感じている』という声も酒屋から聞いた」と言い、「当店のような店はお客さんや酒屋の支えがなくてはできないので、協力金を使い、文壇バーのコンセプトの一つである『書くこと』で何かお返しできないかと考えた」と説明する。

 酒に関するエッセーであれば何でも可(小説や詩は不可)。テキストかワード形式で、メールで応募する。1200文字以内。応募資格は20歳以上。受賞作はウェブサイトで公開する。大賞(1人)に10万円分のお酒を、優秀賞(5人)に2万円分の酒を進呈する。「酒場への思いをエッセーにして投稿いただくことで、せめてもの鬱憤(うっぷん)を晴らしてもらえたら。ありがたいことに反響は大きく、すでに応募も集まってきている。同時に、受賞商品をお世話になっている酒屋で購入することで、少しでも元気づけられたら」と期待を込める。

 締め切りは6月20日。

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