新宿区在住の母親を対象にしたフリーペーパー「Blooming Mom」が5月21日、創刊した。新宿区を拠点に活動する母親支援団体、ブルーミング・マム(新宿区西新宿)が発行する。
新宿在住の0歳から小学生までの母親を中心に、「多種多様なライフスタイル」などについて掲載する。企画・編集を手掛けるのは、支援活動を9年続けてきた同団体の代表理事、前田カオリコさん。前田さんは「新宿という街が好きで自分も住んでいる中で、住み心地はどうなのかなど、住環境や働き方、自己肯定感、スローライフといった具体的な事例を出しながら、読者が自分らしいライフスタイルについて考えるきっかけになればと創刊した」と話す。
これまでは、活動から得たニーズと経験を元にウェブサイトで発信を続けてきた。紙媒体創刊については「原点回帰ではないが、手でページをめくるようなアナログ感を大事にしたいと思っている。直接会って話を聞くなどして作った紙面を、本当に届けたい人に直接手渡すことで、思いを伝えられたらと考えた。気軽に手に取って読んだり、最後まで読みきった満足感などを感じたりしてもらえれば」と期待する。
転職して自分のアロマテラピーサロンを開業した母親のインタビューや、新宿の住み心地、理想の働き方、育児のストレスなどリアルな声をまとめた「新宿ママ100人アンケート」などを掲載する。
発行数は5000部。創刊号は6月9日に新宿コズミックセンター(大久保3)で行われる「第10回新宿子育てメッセ」の会場のほか、区内の幼稚園、保育園、こども園、子ども家庭支援センター、「みちくさくらす」「子ども写真スタジオアトリーチェ」などで配布する。
「区内にお住まいの方だけでなく、ほかのエリアの方も新宿の魅力を知ったり、同じ悩みを共有したりしてもらえれば。将来的には、子育て中の母親の視野を広げることを目的に、自治体や企業などと共に、母親と地域住民をつなげるきっかけとなる媒体として全国各地で展開していけたら」と期待を込める。
A5サイズ、フルカラー、全8ページ。無料。