新宿・歌舞伎町に建つ商業ビルの8階に5月22日、「泊まれる本屋®」をコンセプトにしたホステル「BOOK AND BED TOKYO(ブック アンド ベッド トウキョウ)新宿店」(新宿区歌舞伎町1)がオープンした。運営は不動産のセレクトショップR-STORE(品川区)。
「BOOK AND BED TOKYO新宿店」の内観 © BOOK AND BED TOKYO 2018
「寝る瞬間」に至福の体験を用意するホステルを、「読書」をテーマに作ろうと2015年、池袋に本店をオープン。同店は5店舗目で、訪日外国人観光客や国内旅行者をターゲットに、都内最大規模の全55室を用意する。蔵書数は約2400冊で、選書は「SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS」(渋谷区)が担当した。本の販売は行わない。
本棚の中にベッドが埋め込まれ、本棚の中に寝るような構造が特徴になっている同店。館内には最大4000冊収納可能な本棚を配置する。広報担当の力丸聡さんは「本好きだけでなく、本好き以外も楽しめるよう幅広いジャンルの選書を行っている」と話す。
内装デザインは、軍司沙織さんが設立したインテリアデザインスタジオ「Indigo」が手掛ける。「新宿のネオン街のイメージを、ラインライトを基調とした内装に落とし込んでいる。店内の随所に新宿らしさを感じていただけるのでは」と力丸さん。グラフィックデザインは、アートディレクターの柴田ユウスケさんとタキ加奈子さんによる「Soda design」が担当した。
福岡、名古屋で期間限定のポップアップショップとして営業していた「by BOOK AND BED TOKYO」を初のカフェとして併設する同店。黒をテーマカラーに、ブラックラテなど黒を基調としたドリンクやフードの提供を行い、コーヒーは「Coffee Supreme」「Fuglen TOKYO」の焙煎(ばいせん)した豆を使う。宿泊者以外の利用やテークアウトも可能。
宿泊価格と室数は「シングル」(5,300円~)28室、「コンフォート シングル」(5,800円~)24室、2人まで泊まれる「ダブル」(1万円~)2室、「スーペリアルーム」(1万2,000円~、以上一泊あたり)1室。価格は土曜・日曜・祝前日、ハイシーズンなどで変動する。宿泊せずに空間を気軽に楽しめるデータイムプラン(1時間ごと500円、以上税別)も用意。
「オープン直後から好調で宿泊は満室、カフェも多くのお客さまにご利用いただいている。読書しながら寝落ちしてしまう、幸せな体験を提供できれば」と呼び掛ける。
チェックインは16時~23時。チェックアウトは翌11時まで。