「歌舞伎町駆け込み寺」がチャリティーコンサート

新宿救護センター主催のチャリティーコンサートでトリを飾った沢田知可子さん

新宿救護センター主催のチャリティーコンサートでトリを飾った沢田知可子さん

  • 0

  •  

 5月20日、歌舞伎町クラブハイツで「歌舞伎町駆け込み寺」として知られる新宿救護センター主催のチャリティーコンサートが行われ、会場には支援者など総勢330人が「お祝い」に駆けつけた。

[広告]

 各地で音楽療法を取り入れたコンサートなどを精力的に行う歌手の沢田知可子さんをはじめ、歌舞伎町のシャンソン酒場「ペイトンプレイス」オーナーにして60歳でシャンソン歌手デビューを果たした若林ケンさん、創作書家の高野こうじさん、落語家の立川談慶さん、4オクターブの女性ボーカルMADOKAさん、歌手の美樹克彦さんら個性豊かな面々がステージに。

 ステージは、幼少期を赤線地帯で過ごし、「娼婦」の生きざまを見つめてきたという若林ケンさんによる熱情あふれたシャンソンで幕を開ける。

 トリを飾ったのは沢田知可子さん。21世紀に残したい歌としても名高い「会いたい」などの代表作を、語りかけるように歌った。年末には再演が決定しているミュージカルのテーマソング「ギフト」では、「『がんばれ』の使い方を守っていきたい、決してナイフではない言霊だということを伝えたい」と熱唱。今年歌手生活20周年を迎えるという沢田さんはセンター開所から5年目の祝辞を述べ、「『俺、ますますがんばるからな。これからも助けてや』と玄さんから言われたことに、人に頼られることの幸せを実感しています」と話していた。

 同センターの所長を務める玄秀盛さんは、「6年目は暴れたろうと思っている。歌舞伎町からもっと世界へ。たった5年間で1000人にのぼる仲間ができた。この5年を土台に6年目は、貪欲にいろんな方面で意気揚々とやっていくから、支援というより協力したってな」と抱負を話し、涙ぐむ様子に、会場からは声援がこだましていた。

 新宿救護センター(新宿区歌舞伎町2)は今夏をめどに、本格カフェに改装する予定。自活することで収益の安定を目指す。

新宿救護センター 

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース