新宿伊勢丹（新宿3、TEL 03-5273-5320）は6月1日、本館屋上に「アイ・ガーデン」をオープンする。同庭園は、「春」「夏」「秋」の3区画に分けて、サクラやモミジなどを区画ごとに植樹し、春から秋まで季節に合わせた植物を楽しめるつくりとなっているのが特徴。改装には2億5千万円を投じ、屋上防水工事と緑化工事を行った。

　「春の庭」には散策路を設け、「夏の庭」には芝生を植えてくつろげる空間とした。「秋の庭」には月見台が設置される。いずれも車椅子での利用ができるように、バリアフリーとなっている。緑化面積は約2050平米（デッキ部分360平米含む）で、地表面の温度上昇の抑制効果、省エネ効果、空気の清浄効果、ヒーリング効果などの緑化効果をねらう。
東京都では都心の緑化を推進する条例を2001年に施行しており、建物の改装、増築の場合には緑化が定められているが、今回は建替えによるものではなく自主的なもの。

　オープン日の9時15分から、中山弘子新宿区長が出席してのオープニングセレモニーが開催される。セレモニーでは、区立花園小学校6年生児童2名が参加し、「きんかん」の記念植樹を行うほか、先着1200名に「植物キット」の配布を予定している。 6日まで、区による「省エネルギー環境指針」「空中緑化都市」をテーマとしたパネル展示などのエコロジー展を開催する。 　

　都内デパートでは屋上の改装が相次いでおり、新宿では昨年京王百貨店が34年ぶりに改装したばかり。

伊勢丹