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初台のオペラシティで「東京ファッションを考える」展覧会

「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」の会場風景(撮影=木奥恵三)

「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」の会場風景(撮影=木奥恵三)

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 初台の東京オペラシティアートギャラリー(新宿区西新宿3、TEL 03-5353-0756)で現在、企画展「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」が開かれている。

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 国内の10組のデザイナーの仕事を通じ、日本のファッションの現状を見つめ直し、今後の可能性を探ろうという同展。出品しているのは、アンリアレイジ(森永邦彦)、h.NAOTO(廣岡直人)、ケイスケカンダ(神田恵介)、まとふ(堀畑裕之・関口真希子)、ミナペルホネン(皆川明)、ミントデザインズ(勝井北斗、八木奈央)、サスクワァッチファブリックス(横山大介、荒木克記)、ソマルタ(廣川玉枝)、シアタープロダクツ(武内昭・中西妙佳・金森香)、リトゥンアフターワーズ(山縣良和)。

 同展では、完成された服や素材だけを展示するのではなく、各デザイナーの服作りの背景にあるデザインのイメージや世界観なども表現。例えばアンリアレイジのテーマは「基準の問い直し」。定規を変えた服の展示を通して、身長や袖丈における長さや短さ、バストやウエストにおける太さ、細さは絶対的かと問いかけている。縦横に白い梁が交差する会場全体のデザインは建築家・中村竜治さんがデザインした。

 同ギャラリーによると、デザイナーは、主に2000年以降にブランドを立ち上げ、直営店舗を持ち、服作りのみならず多角的な活動をしている点を考慮して選んだ。10組は、「ストリートからの発信や既成概念の見直し、オリジナルのテキスタイルを生かした服作り、などそれぞれの持つ特徴はさまざまだが、社会への問題意識を持ち、前例にとらわれずデザインを模索する姿勢も共通している」という。広報担当の吉田明子さんは「店に行けば出合える商品としての服が美術館で展示されると、見え方も異なり、それぞれのデザイナーの思想や世界観が感じられる。広い空間での個性あふれる展示は、ファッションへの興味に関係なく幅広い世代に楽しんでもらえるのでは」と話す。

 開館時間は11時~19時(金曜・土曜は20時まで。入場は閉館の30分前まで)。月曜休館。入場料は、大人=1,000円、高校・大学生=800円、小中学生=600円。12月25日まで。

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