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東京工芸大のギャラリーで銀塩白黒写真展-米写真家の作品展示

展示作品 エドワード・ウェストン「Shell」

展示作品 エドワード・ウェストン「Shell」

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 東京工芸大学の中野キャンパスにある「写大ギャラリー」(中野区本町2、TEL 03-3372-1321)で現在、「素晴らしき白黒写真『American Heritage展』」が開催されている。主催は東京工芸大学芸術学部。

展示作品 エドワード・スタイケン「The Flatiron」

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 今日、写真技術の主流はアナログからデジタルに移り変わった。そうした中、写真史の一時代を築いたアメリカの写真家たちにあらためてスポットライトを当てる同展。「ストレートな写真」を提唱し、アメリカの近代写真のはじまりとも言われるアルフレッド・スティーグリッツや、スティーグリッツと共に「フォトセセッション(写真分離派)」のメンバーとなったエドワード・スタイケン。スティーグリッツがニューヨーク市に1905年から1917年まで開設されたフォトセセッションの小ギャラリー「ギャラリー291」で個展を開いたポール・ストランド。エドワード・ウエストンと共にスティーグリッツの影響を強く受け1932年に、ストレートフォトグラフィの実践を掲げた写真家のグループ「f.64グループ」を結成したイモジュン・カニンガムとアンセル・アダムス。ウエストンに影響されたウィン・バロックやマイナー・ホワイトの作品が展示されている。

 「カラー作品が増加し、プリントサイズが大型化する傾向も見受けられ、写真表現は多様化し、さまざまな分野のアーティストから注目されている。その中で、銀塩写真の材料の供給が急激に縮小し、私たちは『フィルムと印画紙』という素晴らしいものを手放そうとしているように思う。今回の展示では、写真家のポートレートを含めて、絵画的写真に強く影響された作品、即物的な作品、心象的な表現など、モノクロームによる美しいプリントをご覧いただける。銀塩写真の素晴らしさをあらためて再確認していただければ」(同ギャラリースタッフ)と来館を呼び掛ける。

 開館時間は10時~19時。入館無料。5月20日まで。

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