地方創生の先進県として、さまざまな取り組みを進めている徳島県神山町。清流・鮎喰川が流れるこのまちに移住・Uターンした女性たちへのインタビューを集成した『まちは暮らしでつくられる――神山に移り住んだ彼女たち』(杉本恭子 著/税込価格2,200円)が、2025年6月25日に、晶文社(東京都千代田区/代表取締役 太田泰弘)より発売となります。

『まちは暮らしでつくられる』書影
本書は、徳島県神山町に10年近く通う著者と、移住・Uターンした女性たちによるインタビューで編まれた「神山の生活史」。
彼女たちが語る日常のささやかな言葉は、「地方創生」「まちづくり」という大きな言葉を解きほぐす力がある。「まちは一人ひとりの暮らしでつくられている」というシンプルな事実に気づいたとき、誰もが自分の人生と暮らしを慈しみたくなる。
“インタビューをした女性たちは、一人ひとりの人生のなりゆきで神山に辿り着いていて、移り住んだ理由は一通りではありません。でも、ここに引き寄せられた根っこの部分は、どこか通じ合うところがあるようにも感じていました。(…)彼女たちがそれぞれの言葉で語る神山に耳を傾けるうちに、また神山の人たちとのつきあいが増えるにつれて、自分自身のあり方や暮らしについても問い直されていきました。”(「はじめに」より)
■目次
はじめに
第一章 川を背骨にしたまち
第二章 山と人の暮らしをつなぐ
第三章 関係性をかきまぜるアート
第四章 神山の人たちに受け入れられて
第五章 「食べる」を真ん中に暮らす
第六章 育てるではなく、育つ場をつくる
第七章 まちのコモンズとなる場所
おわりに──一人ひとりの人生がこのまちをつくっていく
■著者プロフィール
◇杉本恭子(すぎもと・きょうこ)
大阪生まれ。同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻修了。2009年より、京都を拠点にフリーランスのライターとして活動している。アジールになりうる空間、自治的な場に関心をもち、大学、寺院、NPO法人、中山間地域などをフィールドにインタビュー・取材を重ねている。著書に『京大的文化事典 自由とカオスの生態系』(フィルムアート社)がある。
■書誌情報
書名 『まちは暮らしでつくられる――神山に移り住んだ彼女たち』
著者名 杉本恭子
定価 2,200円(本体2,000円)
判型 四六判並製
頁数 380頁
ISBN 978-4-7949-7478-5
発売日 2025年6月25日発売
発行 株式会社晶文社
書籍サイト
https://www.shobunsha.co.jp/?p=8930