新宿で西洋絵画の父「ジョット」展覧会-貴重な現存作品4点を招来

ジョットの1295年頃の作品「聖母子」。サント・ステーファノ・アル・ポンテ聖堂付属美術館蔵

ジョットの1295年頃の作品「聖母子」。サント・ステーファノ・アル・ポンテ聖堂付属美術館蔵

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 損保ジャパン東郷青児美術館(新宿区西新宿1、TEL 03-5777-8600)は9月13日より、「ジョットとその遺産展」~ジョットからルネサンス初めまでのフィレンツェ絵画~」を開催する。

 ジョット・ディ・ボンドーネは13~14世紀にイタリア全土で活躍した画家。西洋史上初めて繊細な感情と立体的な肉体を備えた崇高な人間像を描き、西洋絵画の流れを大きく変えたといわれる。ルネサンスの幕を開けた人物の一人として、レオナルド・ダ・ヴィンチやゴッホ、ミケランジェロ、マティスなど後世の芸術家に多大な影響を与え続けた。ジョットの最初期の作品(壁画)が残るサン・フランチェスコ聖堂は世界遺産に指定されている。

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 同展は、現存する数少ないジョット作品から日本でほとんど見ることのできなかった「聖母子」「嘆きの聖母」「殉教助祭聖人」など4点を招来し、代表的な聖堂壁画の写真パネルとともに展示する。併せて同時代~15世紀初めの作家約20人の作品も同時展示。「盛期ルネサンスへの礎となった時代の美術を紹介する貴重な機会」(同展広報担当者)という。

 10月19日・20日にはジョットの生涯を描いた映像作品「ルネサンス時空の旅人 聖なる都アッシジ物語」の上映会も行う。

 同展広報担当者は「時代は庶民の信仰とペスト禍の不安が火をつけた聖母崇拝の高揚期。フランスの華麗な宮廷写本や隣町シエナの情感あふれるゴシック絵画にも影響を受けながら、次第に美しい聖母を作り上げていく初々しいルネサンスの夜明けのフィレンツェ絵画を楽しんでほしい」と話す。

 開館時間は10時~18時(金曜のみ20時まで)。月曜定休。料金は、一般=1,000円、大学・高校生=600円、シルバー(65歳以上)=800円、中学生以下=無料。11月9日まで。

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