4月18日に中野サンプラザ(中野区中野4)で行われた新作映画「スパイダーウィックの謎」試写会のトークイベントのゲストとして、引退を表明したばかりの桑田真澄さん(元ピッツバーグ・パイレーツ投手)が登場した。
同作品は4月26日全国公開となる話題のクリーチャー映画。原作はホーリー・ブラックさんの同名ベストセラー小説で、親の離婚が原因で移り住んだ古い屋敷で見つけた1冊の妖精図鑑の封印を破ったことから巻き起こる大騒動を、ILMの特殊技術と一人二役を演じる天才子役フレディ・ハイモアさんが見事に映像化したもの。
当日はあいにくの雨となったが、会場となった中野サンプラザは満員の観客で埋まった。試写前の19時に桑田さんが登壇すると、会場から拍手と歓声が上がった。司会者とともに壇上のいすに座った桑田さんは同作品の感想を求められると、「アドベンチャー映画は大好き。僕の野球人生も冒険の毎日でした」と、現在の心境を含めたこれまでの生き方を振り返った。
「妖精はいると思うか?」との質問に桑田さんは「いると思う。神様もいる。野球の神様が僕を導いてくれたことが多々ある。中学生の時にまるで天啓のように突然すごいボールが投げられた。その力は消えたり戻ったりを繰り返しながら身に付いていった」と話し、「でもその間、ずっと自分自身が努力を続けなければ、野球の神様の導きも消えてしまう」と、努力することの大切さを語った。
桑田さんは今後の活動について「さまざまなことにチャレンジしたい。野球についても今まで出来なかった外からの視点でじっくりと見ていきたい」と話し、「今年は勉強と様子見の1年になると思う」と締めくくった。
桑田さんは高校野球で活躍後、1985年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。頭脳的な配球と理想的な投球フォームで一時代を築いた。1995年に怪我で戦列を離れた後は苦労の多い野球人生となったが、2006年に大リーグ・ピッツバーグ・パイレーツと契約し、ニューヨーク・ヤンキース戦でメジャー初登板。今年3月26日に引退を表明した。
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