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「甲州街道御宿場印めぐり」に「内藤新宿」 甲州街道沿いの34エリア参加

内藤新宿の「御宿場印」

内藤新宿の「御宿場印」

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 甲州街道沿いにある地域の魅力発信を目指すプロジェクト「甲州街道御宿場印めぐり」で、内藤新宿の御宿場印の販売を7月1日から京王観光京王新宿店(西新宿1)でも始める。

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 甲州街道は江戸時代に日本橋を起点に整備された「五街道」の一つ。中山道と合流する下諏訪(長野県)まで約205キロにかつて45の宿場が存在し、人だけでなく物を運ぶための道としても使われていた。現在の新宿は、1699年に同街道と青梅街道が合流するエリアを中心に開設された宿場町「内藤新宿」にルーツを持つ。

 2021年に足立成和信用金庫(足立区)が立ち上げた「日光街道、日光西街道御宿場印」に由来する同プロジェクト。寺社の「御朱印」と同じような記念品で、はがきサイズの用紙に宿場名とその土地ならではの絵柄、記念の角印を印刷した「御宿場印」を、各エリアの観光案内所などが販売し、観光客らに来てもらうことで街の活性化を目指す。

 甲州街道での取り組みは、八王子観光コンベンション協会の企画協力で今春、印刷会社「清水工房」(八王子市)が始めた。同社の増沢航さんは「日光街道の企画は、コロナ禍で人の移動もままならない中、大きな反響があったと聞いた。甲州街道も宿場町であった歴史が街の観光のツールになればと思い、近隣のエリアに声をかけながら広げていき、新宿観光振興協会にも相談に行った」と話す。

 同観光協会の奥井桃子さんは「新宿がかつて宿場町だったという歴史を改めて知ってもらう良い機会。『新しい観光の楽しみができて良い』など好意的な声をもらっている」と話す。

 近隣の村同士が協力して運営していた「合宿(あいしゅく)」があるため、全部で32の宿場に、起点の日本橋、終点の下諏訪宿を加えた34の御宿場印を用意する。内藤新宿の御宿場印は現在、新宿観光案内所(新宿3)で販売している。価格は1枚300円。御宿場印を収納できる、蛇腹状で全宿場の名前を明記した「御宿場印帳」(3,000円)も用意する。

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