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新宿のシアター風姿花伝で舞台「Proof」 日本語・英語・日英ミックスで

ハルナツの小林春世さん(左)、佐藤千夏さん(右)

ハルナツの小林春世さん(左)、佐藤千夏さん(右)

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 演劇ユニット「ハルナツ」の舞台「Proof(プルーフ)」が7月21日から、「シアター風姿花伝」(新宿区中落合2)で上演される。

シカゴ取材時の様子

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 小林春世さんと佐藤千夏さんが立ち上げた同ユニット。小林さんは慶応大学卒業後、米国で就職。ブロードウェー観劇をきっかけに帰国し、演劇集団キャラメルボックスに入団。舞台を中心に活動する。2021年文化庁新進芸術家海外研修の研修員としてニューヨークで活動し、昨年帰国した。佐藤さんは文学座付属演劇研究所を経て、現在は舞台や映像出演のほか、ナレーションなども手がける。

 旗揚げ公演となる同作品は米国の劇作家デビッド・オーバーンさんの戯曲で、米国では映画化のほか、演劇に関するトニー賞なども受賞している。シカゴを舞台に天才数学者ロバートとその家族、未発表の「証明:proof」と書かれた1冊のノートを巡る物語が展開する。

 「海外戯曲の日本語上演で感じることのある『違和感』を解消したい」という2人の思いから、日本語、英語、バイリンガル(日英ミックス)の3バージョンで上演する。現地の文化を調査・研究するため、昨年10月にシカゴとニューヨークに行った小林さんは、「違和感の正体は、元の言語で現地の人が演じると必ずあるであろう『文化的な何か』が、日本語になると消えてしまうことではないかと考えた」と話す。

 「英語版にも同時に取り組むことで、せりふの持つ本来の意味や現地の文化にも向き合って演じることになる。その結果、日本語版の上演でもそれが生かされて表現が変わり、新たに見える景色があるのではないか」とも。

 「作品だけでなく私たちの挑戦自体も楽しんもらいたいと、バイリンガル上演も行うことにした。日本語上演を見た人にも、米国で起きている米国人の出来事だと自然と感じてもらえるような公演になることを目指したい」と意気込む。

 チケットは一般=5,500円(自由席)、学割=2,500円(自由席、枚数限定)、ほかに土産などが付いた3タイプの応援チケット(指定席)を50枚限定で用意する。7月29日まで。

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