観光と地域振興を目的にした謎解き周遊イベント「新宿まちフェス2022 新宿ナゾトキウォーク＆XR謎解き」が現在、新宿周辺で開催されている。主催する新宿まちフェス実行委員会、新宿観光振興協会。

　「新宿まちフェス」や「新宿街バルウィーク」など、歩きながら街の魅力に触れるイベントを手がけてきた同委員会が昨年、地元企業や商店会、行政らと一体となって企画し初めて行った。新宿観光案内所（新宿3）、JR新宿駅など新宿駅周辺各所で無料配布している「謎解き冊子」の案内に沿って、5つのエリアを歩きながら各スポットに仕掛けられた合計10問の謎解きに挑戦する。

　今年新たに提供する「新宿ナゾトキウォーク＆XR謎解き2」は新宿中央公園、東京都庁、西新宿、JR新宿駅東口・東南口、四季の路（みち）の5エリアで行う。同協会の奥井桃子さんは「今年新しくエリアを選び謎を作る中で、昨年以上に街に人が戻っている状況を考え、『なるべく人通りを避けられる場所』という観点に改めて注意した。謎解きの場所やモチーフについては新宿の歴史とアートに触れられるようなものを中心に選定した」と話す。

　昨年の謎解きも「復刻版」として再度提供する。「昨年のイベント後、また企画してほしいという声を予想以上にたくさんもらった。今年も実施後から『昨年参加して楽しかったので今年も参加した』『2に参加して面白かったので復刻版も挑戦した』と反響がある。新宿の街の魅力を繰り返し体感してもらえているという手応えを感じている」と奥井さん。

　所要時間は1エリア当たり約15分。昨年同様、スマートフォンアプリを使って参加できる「XR謎解き」では、新宿の街並みに現れるさまざまなコンテンツを見ながら謎解きを進める。クリアした謎の数に合わせて抽選に応募すると、新宿ならではの商品が当たる。

　奥井さんは「実は今回の謎解きのエリアはほとんどが地下通路出口の近くを選んでいて、冬の寒い時期には地下街を通って大部分を移動できる。新宿は地下街も迷路のようで迷ってしまうという声をよく聞くが、当イベントをきっかけに新宿の地下街にも詳しくなれるかもしれない」と話す。

　参加無料。12月25日まで。