代々木駅周辺の地域活性を目的にした「代々木ブロードウェイFESTIVAL2022秋祭」が10月21日、「代々木ブロードウェイ」(渋谷区千駄ヶ谷5)で始まる。主催は代々木東口駅前商店街。
代々木駅東口エリアは2009(平成21)年から土地整備や古民家再生などを行い、レストランやバーを中心にした飲食街を展開してきた。今年8月には、アート、フード、スマイルの3つをテーマにそれら施設を含む一帯を「代々木ブロードウェイ」と名付けた。名前は同エリア内にニューヨークのエンパイアステートビルディングやタイムズスクエアをモチーフとした建築が隣接することに由来する。
古民家10棟をリノベーションし、横丁をイメージして飲食店を揃えた「ほぼ新宿のれん街」、今年1月にオープンした「ほぼ新宿のれん街 倉庫別館」などの飲食店エリアに加え、アートスペース「GALLERY10[TOH](ギャラリートウ)」、ニューヨークをイメージしたカフェバー「BROADWAY DINER(ブロードウェイダイナー)」、駅前広場「BROADWAY SQUARE(ブロードウェイスクエア)」などを含む。
同商店街担当者は「代々木ブロードウェイとしてオープン以降、アーティストのTadaomi Shibuyaさんが手がけたウオールアートや、ヒップホップカルチャーを広めるきっかけとなったといわれる映画『WILD STYLE』40周年記念特別上映とのコラボイベントなどが好評だった。エリア内の個性的な飲食店街との相乗効果もあり、カルチャーを発信する新たな代々木の名所として再認識してもらえたと感じている。休日にはアパレルやダンスの撮影が行われることもあり、ビジネス街の客層であった代々木に20~30代の人の流れもできた」と話す。
初主催となる今回のイベントは、実施した夏祭りについてのアンケートで「夏祭りに行かなかった」と答えた人が73.8%に上ったことを受け、同じく調査した「必ず食べたい屋台メニュー」で10位に入った屋台メニューを各店舗がオリジナルにアレンジして提供するもの。1位の焼きそば、2位のたこ焼き、3位のチョコバナナなどがメニューに並ぶ。
担当者は「7割の人が『祭りがあったら行きたい』と答えた。ほかにもエリア内でさまざまなイベントを行っているので、お祭り気分を味わいつつ代々木に広がるこの『ハッピーディストリクト(遊び空間)』を楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は各店舗に準ずる。今月23日まで。