台湾発セレクトショップ「神農生活（しんのうせいかつ）」のポップアップストアが現在、新宿マルイ本館（新宿区新宿3）地下1階のイベントスペースで開催されている。

「神農生活」近鉄あべのハルカス店

　台湾で2013（平成25）年に設立されたライフスタイルショップで、長く親しまれてきた食材や生活道具から、現在の暮らしにも生かせる食品、雑貨などをセレクトして提供する。2021年に日本1号店として大阪の「あべのハルカス近鉄本店」内に出店した。

　丸井の開発担当者は「あべのハルカスの売り場を見て、当社でも常設展開できないかと考えた。どのタイプの店舗で売れるのか、関東でも受け入れられるかといったことをテストするために、6月から北千住店、7月から大宮店、そして今回の新宿とキャラバンを組んでチャレンジした」と話す。

　「LESS IS MORE（より少ないことは、より豊かなこと）」をコンセプトに、バイヤーが台湾全土を回り、生産者から直接買い付けた商品を並べる。調味料、乾麺、菓子やつまみ、台湾茶、ドライフルーツ、蜂蜜などを中心に250～300品目をそろえる。調味料「魚卵醤（ぎょらんしょう）」（2,139円）や、店名の入った「レトロバッグ」（605円）、担々麺（333円）などが人気だという。

　担当者は「近鉄百貨店から、同店のお客さまが新宿での展開を発信してくれているとも聞き、台湾好きな人のつながりも感じた。現地になかなか行けない今、台湾茶器や調味料、食品などをまとめ買いされる人が目立つとも聞いていたが、初日は開店と同時に多数の来店があり、同様の声のほか、『現地に行ったことはないが、スタッフのアドバイスが良く商品を選べた』『常設してほしい』など支持いただいている」と話す。

　「おいしさだけでなく、台湾ならではの独特な色使いのかわいらしいパッケージなど台湾、日本問わず人気の商品を集めた。日本で旅気分も楽しんでもらえたら」と呼びかける。

　営業時間は11時～20時。9月29日まで。