新宿の街の魅力発信を目的とした「エンタメのまち、新宿へ行こう」が現在、JR新宿駅東口駅前広場で開催されている。

新宿観光振興協会が作成した「新宿エンタメMAP」

　新宿観光振興協会とJR東日本、ロングランプランニング（新宿区）の共催。チケット販売トレーラーを同広場に期間限定で設置し、新宿エリアのエンターテインメントを発信する。

　新宿観光振興協会の奥井桃子さんは「昨年、JR東日本から『新宿駅周辺の魅力発信について何か一緒に取り組みたい』と声をかけていただいたのがきっかけ。同エリアには映画館や劇場施設が多くあることから、芸術団体のサポートを主に手がけるロングランプランニングさんを巻き込み、新宿のエンターテインメントをさらに盛り上げられるようなイベントができたらと企画した」と話す。

　設置した「TKTSトレーラー」は、その日の公演チケットを公式に割引して販売を行うディスカウントチケットストアで、ロングランプランニングがニューヨークで「TKTS」を運営する「Theatre Development Fund（シアター・ディベロップメント・ファンド）」から公認されたもの。これまでミュージカルや演劇だけでなく、能や歌舞伎、小規模劇団演劇、ライブ、スポーツ、展覧会など幅広いジャンルのチケットを扱ってきた。今回はミニシアター上映作品と劇場公演作品の案内、当日と翌日公演のチケットを割引価格（一部定価）で販売する。

　ロングランプランニング社長の榑松大剛さんは「TKTSを初めて知ったという人が多く見受けられた。ニューヨークのTKTSを知っている人からは『日本でも展開されてうれしい』『利用したい』などの声をもらった」と話す。

　トレーラーには専門のコンシェルジュが常駐し、一人一人の要望に合わせたエンタメの紹介も行う。「コンシェルジュとしての出番はまだ少なく、イベント後半に向け活用してもらえるよう認知を高める努力をしている。人の流れが非常に多い場所であり、トレーラーはロゴなどのアイキャッチもあって出店の効果を感じている」と榑松さん。

　併せて同協会が作成した「新宿エンタメMAP」、観光情報誌「新宿PLUS」を配布する。11時～21時はキッチンカーも出店し飲食の販売も行う。新宿発のクラフトコーラ「伊良コーラ」も用意する。

　奥井さんは「新宿がエンタメのまちであることを多くの人に知ってもらえたら」と意気込む。

　開催時間は11時～19時。荒天中止。6月30日まで。