全国の中高生を対象にした黒板アートの大会「日学・黒板アート甲子園2019」の上位入賞作品のパネルが現在、新宿区役所 第一分庁舎(新宿区歌舞伎町1)1階ロビーに展示されている。
新宿駅周辺の公共の空間、施設、民間施設などを活用し、区民や来街者がさまざまな文化や芸術に触れる機会を提供することを目的に行われる「新宿クリエイターズ・フェスタ」の一環として出展するもの。同フェスタは今年9回目を迎え、「街を歩く、アートに出会う。」をテーマに掲げる。昨年は約1万6000人が来場した。
日学(品川区)は学校やオフィス、公共機関などに向け、黒板やホワイトボード、電子黒板、掲示板などを手掛ける企業。「黒板」をキャンバスにした「黒板アート」を、学校内での鑑賞や各自のSNSでの披露にとどまらず、多くの人に見てもらい、アーカイブとして保存し、人と人とをつなげるコミュニケーションにできたらと、2015(平成27)年に同大会を創設した。
通算5回目となる今年はメイン大会(高校部門)、ジュニア(中学生)合わせ109校、総応募生徒数946人から188点の作品が集まった。会場にはメイン大会で最優秀賞に選ばれた福島県立会津学鳳高校の美術部5人による作品「おせち料理」ほか、静岡県立富士宮東高校、埼玉県立大宮光陵高校、長野県立長野西高校の優秀賞作品3点などをパネルにしたものを展示する。日学の担当者は「本年度は参加校、応募作品数とも過去最高だった。会津学鳳高校の作品は福島県知事も学校を訪問し鑑賞した」と話す。
併せてケイ アイ シー協力の下、100インチのスクリーンで同大会に参加した学校のメーキング動画などの映像を公開するほか、2018(平成30)年9月に出版した「黒板アート甲子園作品集」(日東書院)や、大会入賞作品も見ることができる。
閲覧時間は8時30分~17時15分。8月30日まで。