あんぱんやソフトクリームなどを提供する、「花園万頭」初のテークアウト専門店「花園万頭 テイクアウト店」(新宿区新宿5、TEL 03-3202-1210)が新宿にオープンして1カ月半がたった。
1834(天保5)年、加賀前田家の城下である石川県金沢に創業した「石川屋本舗」から数えて185年の歴史を持つ「花園万頭」。1906(明治39)年に東京・青山に進出し、赤坂の地を経て1930(昭和5)年、新宿に移転した際、近隣にある「花園神社」にちなみ屋号を現在の名に改めた。まんじゅうのほか「ぬれ甘なつと」「栗きんつば」などを中心に販売してきた。
同店は、2018(平成30)年12月にグランドオープンした「花園万頭CAFE&SHOP」の、通りを挟んで向かいに位置する。花里正之社長は「より幅広い世代に向けて、和菓子をもっと手軽に、身近に感じてもらえたらと考え、『ワンハンド』をコンセプトにしたこの店を立ち上げた。内装は本店同様、白と茶を基調に、シンプルな和モダンのデザインでまとめた」と話す。
蒸したての「花園万頭」のほかに、新たに「こしあん」と「つぶあん」の2種の「花園あんぱん」の提供も始めた。「花園万頭の餡(あん)をパンと融合させて、当店でしか作れないあんぱんを作ったら面白いのでは、と考えた。パン生地はバター風味豊かで口溶けがよく、餡を引き立てる和菓子屋ならではな味に仕上がっている」と花里社長。ほかに本店のカフェでも好評の「花園ソフトクリーム」などを提供する。「宇治抹茶スペシャル」(700円)は宇治抹茶ソフトクリームに「ぬれ甘なつと」と栗の甘露煮をトッピングする。
「土地柄、観光客などインバウンドの方なども、フラッと立ち寄っていただいている。あんぱんと花園万頭、双方違った味わいなどを楽しんでいただけたら」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~19時。