新宿高島屋(渋谷区千駄ヶ谷5、TEL 03-5361-1111)は4月19日、全館をリニューアルオープンした。
リニューアルは開店10周年を機に段階的に進められたもの。改装面積は53,960平方メートルで、総投資額は約130億円。
JR新南口につながる2階入口をメーンエントランスとした館内は、横に長く(約180メートル)縦に高い(15層)という構造を生かしたリニューアルを敢行。中央エスカレーターでフロアを3つに区切り、ゾーンの明確化を図ったほか、4階~8階のファッションフロアすべてにメンズフロア「オム・メゾン」とレディスフロア「ファムメゾン」を同居させ、縦方向への回遊性を高めた。また、ゾーンとゾーンをつなぐ役目として中央エスカレーター周辺に「ウェルカムゾーン」を設け、コンシェルジュカウンターや、薔薇モチーフのアイテムを集めた「薔薇のギャラリー」などを配した。
リニューアルでは、「上質モード百貨店」をコンセプトに、婦人服では「ヤング・キャリア」に加えて「アダルト」を強化するなど、メーンターゲットを20代~30代から、団塊世代・団塊ジュニア世代まで引き上げるMD編集を行ったのが特徴。
海外ブランドを集めた1階~3階では、「シャネル」を新規導入するなどリニューアル前と比較して約2倍の43ブランドを展開。食料品フロア(地下1階)には新たにスーパーマーケット「紀ノ国屋」を導入したほか、百貨店初の試みとなるケーキのセレクトショップ「パティシェリア」を展開、「オーボンヴュータン」や「パティスリープラネッツ」などのスイーツ110種類を提供する。
リニューアルを記念して、「IKKOと杏のファッショントーク」などのイベントが特設会場で行われたほか、同日より同館で行われる「草月いけばな展」をプロデュースした華道家・勅使河原茜さんの作品がメーンエントランスなどに飾られ注目を集めている。