新宿御苑付近の「アイデムフォトギャラリー シリウス」(新宿区新宿1、TEL 03-3350-1211)で8月26日、三井昌志さんの写真展「この星のはたらきもの」が始まった。
1974(昭和49)年京都市生まれの三井さんは機械メーカーに就職後、退社し2000年12月から10カ月にわたってユーラシア大陸一周の旅へ。以後、旅写真家としてアジアを中心に旅を続け、アジアの人々の飾らない日常を撮り続ける。主な著作に、「この星のはたらきもの」「スマイルプラネット」(パロル舎)、「アジアの瞳」(スリーエーネットワーク)がある。
同展では、インド、バングラデシュ、カンボジアなどのアジア諸国に生きる「はたらきもの」たちの姿を集めた写真展。2010年の3月から三輪自転車タクシー「リキシャ」に乗って日本縦断時に撮影した「日本のはたらきもの」の写真と併せて、カラー写真約50点を展示する。「(アジア諸国は)収入も少なく肉体的にきつい仕事ばかりだが、そこで働く人々の表情は生き生きと輝いていた。貧しさも辛さも喜びも全部ひっくるめて、自分の手と足で今を生きているんだという実感にあふれていた」という。
三井さんは「アジアの人々と日本人の表情に違いはあるのか。それも見どころの一つ」と話す。「写真について、はたまたリキシャについて聞いてみたいことがある方は、遠慮なく声をかけてほしい」と来場を呼びかける。
営業時間は10時~18時(最終日は15時まで)。8月29日休館。9月1日まで。期間中は三井さんも会場に常駐する。