落合に住んだ文学者・芸術家の足跡を小冊子で紹介-新宿区

A5判、オールカラー44ページの小冊子には落合地域の文化に関する情報が満載

A5判、オールカラー44ページの小冊子には落合地域の文化に関する情報が満載

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 新宿区文化観光国際課は、落合地域の歴史や文化を幅広く紹介する小冊子「落合の追憶~落合に生きた文化人」を発行し、無料で5,000部を配布している。

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 落合地域とは、新宿北西に広がる上落合・下落合・中落合・西落合の総称で、地名の由来は、神田川と妙正寺川が落ち合うところという意味。江戸時代には農村だった落合は、明治以降に閑静な住宅地として開発された。東京大震災で比較的被害の少なかった同地域に多くの文化人が移り住み、大正・昭和期を通して文学者や芸術家が創作活動を行いつつ互いに交流を重ねたという。

 新宿区では「史跡や文化財が多く残る同地域を散策し、たくさんの方に文豪や巨匠の面影をしのんでほしい」(同課担当者)との思いから同冊子を制作した。「コラムなどの執筆を同地域在住の区民が担当するなど、地域と区が連携して作り上げた」(同)という。

 内容は、會津八一さん(美術史家・歌人)、佐伯祐三さん(洋画家)、中村彝さん(洋画家)、林芙美子さん(小説家)など、文化人約60人の人物・業績紹介するほか、大正時代の風景写真や発掘された遺跡、同地域を描いた絵画などをカラー44ページにわたり、ふんだんに紹介している。巻末には各地域の解説や見所のポイントを併記した「まち歩きマップ」を掲載。

 同区はほかにも、区内の由緒ある歴史・文化を徹底取材した「新宿文化絵図」(1,260円)や持ち運びに便利な「新宿まち歩きガイド~文化発掘~」(配布本)、夏目漱石生誕140周年記念冊子「漱石山房秋冬」(配布本)を発行するなど、文化観光事業に積極的に取り組んでいる。

 配布場所は、区役所本庁舎1階や区立図書館、新宿歴史博物館(三栄町)、林芙美子記念館(中井)など。

夏目漱石生誕140年記念事業-新宿区立図書館で続々と(新宿経済新聞)夏目漱石生誕の地で家紋入り月餅人気に-新宿中村屋製(新宿経済新聞)新宿区ホームページ

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