新宿タカシマヤ(渋谷区千駄ヶ谷5、TEL 03-95361-1111)で5月30日より、「第5回 大学は美味しい!!フェア」が開催される。
同企画は、地元の名産品や食材を新たな視点で製品化し、食料自給率の向上やまちおこしのために活用することを目的とした取り組みを行っている全国の大学が、それぞれの製品を紹介・販売する「食の学園祭」。2008年からスタートし、今年で5回目を迎える。
岩手県の北里大学は「福香ビール」(330ミリリットル、550円)を販売する。2010年に同大学海洋バイオテクノロジー釜石研究所が、盛岡市の天然記念物「石割桜」の花びらから採取した酵母を使ったものだ。製品化が進む途中で、東日本大震災の津波により酵母を保存する施設が被災。酵母は瀕死状態になり施設も停電が続いたが、研究者の必死の作業により培養作業が行われたため、今回製品化が実現できたという。同商品の売り上げの一部は三陸水産業の復興の一部に寄付される。
世界初のクロマグロの養殖に成功し注目を集める近畿大学は、トロや大トロを使った「近大まぐろづくし」(1,890円)を販売。北海道大学は、産学連携で研究開発したガゴメコンブの粉末を味付けに使った「函館がごめ塩辛焼きそば」(550円)を販売する。4年がかりで復活させたという新潟の酒造米「白藤」の米粉を使った東京家政大学の「白藤米粉シュークレープ」(3個入り、315円)など、スイーツも数多く用意する。
広報担当者は「今回で5回目となる「食の学園祭」。食料自給率アップやまちおこし、環境保護を目指すなど取り組み方はさまざまだが、いずれも食への真摯な姿勢があらわれた「発表作品」。全国から集まった34校の自慢の品を味わいに足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~20時(6月2日=10時~20時30分、最終日は18時閉場)。イートインは10時30分~閉店時間の30分前まで(最終日は17時まで)。会場は11階催事場。6月5日まで。