総合宿泊施設「東京厚生年金会館」(新宿区新宿5)が3月31日、49年間の歴史に幕を下ろした。
同館は1961(昭和36)年4月にホール、ホテル、学園などを運営する総合宿泊施設として開業。結婚式やコンサートも行われ、49年間で延べ5,600万人を超える人に利用された。愛称は「ウェルシティ」。今月29日には、シンガーソングライターの松山千春さんが同館最後のコンサートを行った。
最終営業日には、同館を写真に収める人、同館従業員と最後のあいさつや思い出話を交わす人、同館の喫茶店「サロン・ビスタ」従業員に花束を渡す人などの姿があった。館内の電子掲示板で「東京厚生年金会館 49年間 ありがとうございました」と、訪れる人々に感謝の気持ちを掲示していた。
今後は、同施設を落札したヨドバシカメラ(新宿区)がカメラ博物館などとして開業する予定。