新宿のゴールデン街を舞台とした連続ドラマ「深夜食堂」の放送が10月14日、TBSの深夜枠で始まった。
同番組は「ビックコミックオリジナル」(小学館)で安倍夜郎さんが連載中のコミック「深夜食堂」が原作。「マンガ大賞2009」「このマンガがすごい!2009」に選ばれるなど人気の作品。繁華街の片隅、深夜0時に開店する小さな「めしや」で繰り広げられるユーモラスで時に「ビターな」人間模様を描く。
メニューは豚汁定食だけだが、ヤクザ者、売れない役者、雀荘帰りのサラリーマン、OL3人組、ストリッパー、新聞配達青年、ワケありアイドルとさまざまな人が集ってくる。客の楽しみは、他愛のない会話と、「注文してくれりゃ、あるもんなら何でも作るよ」というマスターの料理。リクエストさされるのは赤いウインナー、甘い玉子焼き、猫マンマと「特別なことは何もないのに、何だか無性に食べたくなるものばかり」(広報担当者)。
視聴者からは「とにかくお腹がすく」「無性に飲みたくなる」などという声が多く寄せられている。
出演者は、マスター役の小林薫さんほか、1話=松重豊さん、2話=田畑智子さん、田口トモロヲさん、3話=須藤理彩さん、4話=風間トオルさんなど。
スタッフは「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を手がけた松岡錠司監督や、「天然コケッコー」の山下敦弘監督ほか。フードスタイリストは「かもめ食堂」「めがね」「南極料理人」などを手がけた飯島奈美さんが務める。
「見た人はきっと通いたくなるような、小腹も心も満たす作品。放送終了後、ゴールデン街に繰り出す人が続出するに違いない」と同担当者。全10話。放映時間は水曜24時34分~25時4分。