京王新宿店(新宿区西新宿1、TEL 03-3342-2111)は1月8日より、7階催事場で「第44回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」を開催する。
13日間で売上高6億円を超す同イベントは、百貨店の物産展として最大級の規模を誇る。例年、期間中は来場者数が通常より約3割増加。昨年行われた第43回では、1日最大110,568人の動員数を記録し、イベント全体で約37万個の販売を記録した。
ここまで人気となった理由は、いくつか挙げられる。北海道から沖縄県まで全国各地の駅弁が一堂に会するため、いつからか「駅弁甲子園」と呼ばれるほどのイベントに成長した。約30の駅弁調整元による実演販売、全国からの輸送駅弁を合わせ47都道府県で約200種類をそろえている。「手軽に旅行気分を味わえ、実演販売中心ならではのにぎわいや食欲を誘う会場の雰囲気、旅にまつわる思い出や生まれ育った故郷の記憶などをほうふつとさせる」(同店担当者)ことも人気の一因。「鉄道ブームがさらに駅弁の人気に拍車をかけている」(同)とも。
昨年の実演販売での売上個数ベスト5は以下の通り。
1位 「いかめし」(500円)-北海道 函館本線 森駅(60,598個)
2位 「牛肉どまん中」(1,100円)-山形県 奥羽本線 米沢駅(25,875個)
3位 「氏家かきめし」(950円)-北海道 根室本線 厚岸駅(18,148個)
4位 「甲州かつサンド」(588円)-山梨県 中央本線 小淵沢駅(16,973個)
5位 「飛騨牛しぐれ寿司」(1,260円)-岐阜県 高山本線 高山駅(15,507個)
メーン企画は「駅弁対決シリーズ」。今年は、日本人になじみ深い食材「イカ」と「タコ」の駅弁と、リクエストが多かった「伊豆の人気駅弁」の2本立てで行う。「いかvsたこ対決」では38回連続売上高1位(1971年第6回~2008年第43回)を誇る駅弁「いかめし」などに対抗し、「いかすみ弁当黒めし」(鳥取県・山陰本線鳥取駅、1,100円)や「たこ飯」(香川県・予讃線高松駅、950円)が登場する。伊豆を代表する「金目鯛」と「鯵」の駅弁には、「とろ金目の塩焼き弁当」(静岡県・伊豆急行線伊豆急下田駅、1,000円)と、「あじ寿司」(静岡県・伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線修善寺駅、1,000円)を紹介する。
そのほか、「頑張れローカル線シリーズ第4弾」では、秋田県と青森県を結ぶ五能線の駅弁「白神 鶏わっぱ」(秋田県・奥羽本線秋田駅/五能線・リゾートしらかみ車内、1,000円)、「ご当地グルメ駅弁」では「抹茶ひつまぶし日本一弁当」(愛知県 東海道本線名古屋駅、1,200円)などを取り上げる。「復刻駅弁シリーズ」では、1962年~1988年ごろまで出回っていた山下清画伯による掛け紙の「弥生軒 復刻幕の内弁当」(780円)も販売する。
期間中、特別ウェブサイト「駅弁大会への道'09」を開設し、大会の目玉企画や人気駅弁の紹介、駅弁業者や同店イベント担当者の意気込みや苦労話などを約40日間にわたって随時更新していく。
営業時間は10時~20時(14日と最終日は17時まで)。今月20日まで。