劇団「東京ギンガ堂」(新宿区新宿1、TEL 03-3352-6361)は6月7日より、歌舞伎町「大久保公園」内特設テント(新宿区歌舞伎町2)で「ねこになった漱石」を上演する。
同作品は、新宿出身で新宿に没した生粋の新宿人・夏目漱石の生涯を、歌とダンスでつづるもの。内容は、漱石が晩年創作で活動の拠点とした早稲田南町の「漱石工房」に集まる芥川龍之介、武者小路実篤、志賀直哉などの文士や仲間、門弟の論議を眺めているうちに、全員が猫に見えてきて、さらに小説の主人公も入り乱れて…というコメディー劇で。「明治の日本人の姿をネコに託し、面白おかしく展開する『日本版キャッツ』」(同イベント担当者)という。
脚本・演出は品川能正さん。出演は西本裕行さん、大谷朗さん、米倉紀之子さん、溝口舜亮さん、沙羅にしきさんなど。夏目ひみかさんが特別ゲストとして出演する。
同劇団は劇作家・演出家である品川さんの作品を上演することを目的に1992年に活動を開始し、数多くの演劇フェスティバル招待公演や自主公演などを行っている。2004年にニューヨーク・ロサンゼルスで「KAZUKI~ここが私の地球」を上演し、NYタイムズやLAタイムズに好評を得ると、2005年にはソウル市劇団との国際共同制作「沈黙の海峡」を上演。演劇雑誌の年間ベスト3に選ばれるほどの評判となる。2006年は新宿でユニークな移動演劇を上演。同年、釜山市立劇団と国際共同制作した「くじら島」は音楽劇として高い評価を得た。現在は、中国、アジア各地、ヨーロッパでの上演を準備中。
開演時間は19時~。料金は、A席=5,000円(前売り券)・5,500円(当日券)、B席=3,000円(前売り券)・3,500円(当日券)。6月15日まで。
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