アーティスト須田雄真さんの沖縄に関連した作品を特別展示する「須田雄真meets OKINAWA」が8月8日、「新宿御苑インフォメーションセンター」(新宿区内藤町)で始まった。主催はコクーンラボ(目黒区)、共催は環境省沖縄奄美自然環境事務所。
同センターは2020年にリニューアルオープンし、全国の国立公園の魅力発信を行っている。コクーンラボの桜井洋貴さんは「併設する国立公園カウンターでこの夏、沖縄の3つの国立公園を知ってもらうためのイベントを行うにあたり、素晴らしい色彩で動物たちを描き、注目を集める須田さんに声をかけた」と話す。
1998(平成10)年生まれで発達障がいのある須田さんは、幼少期から好きな生き物の絵を描いてきた。絵画展などで複数受賞暦があり、現在は障がいのある人のアートをデザインを通して社会に発信する「エイブルアートジャパン」の登録作家としても活動する。15歳から始めたピアノは楽譜を使わず、指の動きと音を目と耳で記憶し、クラシック、スタジオジブリ作品にまつわる楽曲などのレパートリーを持つ。
会場では須田さんが沖縄の国立公園でインスピレーションを受け作成した作品を並べる。須田さんの兄は「自然の中にいる時が雄真は一番幸せそうに見える。たくさんのことを覚えてしまったり考えたりしてしまう彼にとって頭の中がクリアになるのだろうと思う。石垣島、西表島で見た満天の星、慶良間諸島の美しいサンゴ礁の中で一緒に泳いだ海ガメなど、いつもプラネタリウムや水族館で見ていたリアルがそこにあった」と話す。
11日には「山の日」にちなみ沖縄の国立公園である「やんばる国立公園」「慶良間諸島国立公園」「西表石垣国立公園」に関連した動植物を題材に須田さんがライブペイントも行う。
センター内に併設する店舗「JAPAN GOLD LABEL」では沖縄関連の物販も行い、石垣島で今季収穫した完熟マンゴーを特殊急速冷凍技術で冷凍した「眠れるマンゴー」も並べる。同じく併設する「CAFÉ Under the Tree」は沖縄県東村産の「ゴールドパレルパインスムージー」「もずくフリットのスパイスカレー」「もずくピクルス」「冷製もずくスープ」などのメニューを展開する。
開催時間は9時~18時30分(21日~24日は17時30分まで)。月曜休館。入場無料。今月24日まで。