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新宿御苑で秋の恒例「森の薪能」 かがり火ともる能舞台で楽しむ狂言と能

昨年開催した「森の薪能」の様子

昨年開催した「森の薪能」の様子

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能狂言の舞台「第35回新宿御苑森の薪能」が9月25日、新宿御苑(新宿区内藤町)の風景式庭園で開催される。主催は新宿御苑森の薪能実行委員会、新宿観光振興協会、国民公園協会新宿御苑。

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 新宿御苑では、1953(昭和28)年から能と狂言の舞台を開いてきた。能は14世紀から演じ継がれている、現存する最古の舞台芸術といわれている。狂言は庶民的な日常生活の中で人々の喜怒哀楽を、笑いを交えて描くせりふ劇。

 新宿観光振興協会の安田祐美子さんは「昨年は3年ぶりだったこともあって、開催日前から楽しみにしているという声を多くもらい、チケットも全席完売した。当日は能の上演途中に小雨が降ってしまい、装束や楽器の保護のため舞台を中断せざるを得なかったが、ほとんどのお客さまが帰ることなくその場にとどまり、再開を願う気持ちの強さを感じた。5分ほどの中断で済み、屋外公演ならではの難しさも感じたが、皆さんの温かい拍手に迎えられながら再開し、非常によい雰囲気の中で公演ができた」と話す。

 今年は狂言の演目として「茸(くさびら)」を野村萬斎さん(和泉流)が、能の演目「一角仙人」を観世銕之丞さん(観世流)が演じる。

 安田さんは「昨年初めて来場者にアンケートを取ったところ、『演者の皆さんが素晴らしかった』というほかに、『公園の闇の中で虫の音や芝の香りを感じながら幽玄の世界を楽しめて良かった』という声も多くもらい、夜の新宿御苑の素晴らしさも感じてもらえたのでは。今回も足を運んでもらえたら」と呼びかける。

 18時開場。料金はS席=9,500円、A席=7,500円、B席=5,500円。雨天時は新宿文化センターで開催。

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