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新宿で友好提携都市の「伊那市フェア」 4年ぶりに物産展形式、桜めでる会も

2018年に行った「伊那市フェア」の様子

2018年に行った「伊那市フェア」の様子

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 友好提携都市である長野県伊那市と新宿区の観光振興を目的とした「伊那市フェアin新宿2023」が3月18日・19日、サナギ新宿前イベントスペース(新宿区新宿3)で開催される。主催は新宿観光振興協会、伊那市観光協会。

「カモシカシードル醸造所」のシードル

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 伊那市は長野県南部の南アルプスと中央アルプスに挟まれた谷間に位置する。江戸時代、新宿御苑一帯が高遠藩主内藤家の江戸屋敷で、その一部が新しい宿場「内藤新宿」となった歴史から、区は1986(昭和61)年に旧高遠町と、2006(平成18)年に伊那市、長谷村と合併し誕生した伊那市と友好提携を宣言し、相互交流を深めてきた。

 2018(平成30)年に始まった同フェアは今年で5回目。新宿観光振興協会の奥井桃子さんは「新型コロナウイルスの影響で2020年は中止、2021年と2022年は物産展ではなくパネル展形式で縮小して行ってきたが、4年ぶりにようやく対面の物産展形式でできることになった。江戸時代までさかのぼる歴史深い縁があるので、当フェアをきっかけに伊那市の魅力や内藤新宿の歴史にも触れてもらえたら」と話す。

 物産展にはシードル(りんごのお酒)造りに適した品種のリンゴを自家農園で栽培し、醸造まで手がける「カモシカシードル醸造所」のシードルや、南アルプスを一望する標高900メートルの高原にある体験型農業公園の果物を使ったドライフルーツやジャム、高遠そばやまんじゅうなどの特産品が並ぶ。

 奥井さんは「風味豊かで安全、安心な農家のシードル販売は、当フェアでは初めてなので手に取ってもらえたら。伊那市高遠町は江戸時代、石材を加工する職人・石工(いしく)の里として知られていて、今でも市内に石工たちが手がけた石仏が数多く残っている。その石仏を精密に再現したフィギュアがランダムで当たるカプセルトイ『高遠石工石仏ガチャ』も今回、伊那市外で初めて販売する」と話す。

 18日12時ごろから新宿駅東南口広場で、「タカトオコヒガンザクラを愛(め)でる会」も行う。奥井さんは「友好の証しとして伊那市から植樹されたもので、ちょうど開花が見込まれるので立ち寄ってもらえたら。桜の下で琴や尺八の演奏も行う予定」と話す。雨天中止。

 開催時間は11時~18時。

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