「新宿 北村写真機店」(新宿区新宿3)地下1階「ベースメントギャラリー」で7月1日、写真家・植田正治(しょうじ)さんの写真展「もう一度、植田正治-発掘されたカラー作品とオリジナルプリントから、植田正治を再発見する-」が始まる。運営は株式会社カメラのキタムラ(新宿区)。
植田さんは1913(大正2)年、鳥取県境港市生まれの写真家。戦前から演出写真で注目を集め、戦後は砂浜や砂丘に被写体となる人物をオブジェのように配置した独自の作風を確立。1958年にはニューヨーク近代美術館の展覧会に出品されるなど国際的な評価を得て、国内外で「Ueda-Cho(植田調)」と呼ばれる独自の世界観で広く知られたが、2000(平成12)年に死去した。一貫して故郷の鳥取を拠点に活動を続けたことでも知られる。
同展では、未公開を含むカラー作品と、長年親しまれているモノクロ作品を展示し、植田さんの魅力を「2つの側面から再発見する」という。生家から発見された世界初発表を含むカラー作品として、松尾芭蕉「おくの細道」をテーマに北陸の旅で撮影した写真のオリジナルプリントや、代表作「砂丘モード」の舞台である鳥取砂丘で撮影されたカラー写真を公開。独自の世界観「Ueda-Cho(植田調)」として世界で愛され続けてきた「砂丘シリーズ」や「パパとママとコドモたち」などのオリジナルプリントのほか、実際に撮影に使っていたカメラや絵コンテなどの愛用品も並べる。一部のオリジナルプリント作品は販売も行う。
同店広報担当の内田慧さんは「当展の目玉は貴重な未公開カラー作品の数々。名作に加え、愛用機材や絵コンテなども一堂に展示する」と見どころを語る。内田さんは「作品をより身近に感じていただける貴重な機会。長年のファンの方も初めて作品に触れる方も、ぜひ楽しんでほしい」と来場を呼びかける。
展示時間は10時~19時(店舗の営業時間は21時まで)。7月31日まで。