新宿の靖国通り沿い、歌舞伎町シネシティ広場方面へ続く劇場通り一番街の入り口に架けられた赤い「歌舞伎町一番街アーチ」が4月6日、青く染まった姿でお目見えした。

通常の赤い歌舞伎町一番街アーチ

　新宿・歌舞伎町で開発を進めている「東急歌舞伎町タワー」（新宿区歌舞伎町1）の事業者である東急、東急レクリエーションが、建物の開業に先立ち、地域と連携しながら企画する「KABUKICHO BLUE FESTIVAL～歌舞伎町が、みんなの“好き”で染まる～」の一環で行う。

　両社は2月24日からSNS上で、「#好きがつないでくれた」と題し、「映画」「音楽」「好き」をテーマにエンターテインメントや歌舞伎町への思い、エピソードを募集。投稿の数に応じて、デジタル上で展開するバーチャルな歌舞伎町を青色に染める企画を手がけてきた。

　東急 新宿プロジェクト企画開発室の田中麻理子さんは「デジタルに続いて、アーチをはじめリアルな歌舞伎町も青く染めたいと考え進めてきた。昨年末に新宿区に話をしに行き、関係各部署の方々に前向きに賛同してもらった。年明けから地元の歌舞伎町商店街振興組合や町会に相談してきたが、青い光と共に街を盛り上げていこうという企画を皆さん面白いと感じてくれた」と話す。

　現在のアーチは2013（平成25）年に、その前身で1969（昭和44）年に設置されたアーチのデザインを踏襲しながら、老朽化に伴う改修工事と合わせて新たに設置されたもの。その際、埋め込まれていた電球を、環境に配慮したLED電球600個に付け替えた。今回、アーチのベースの部分に青いシートを貼り、電球を全て青色の電球へ交換した。

　同アーチのほか、近隣の街路灯の一部を青色に点灯するほか、店舗が青いポスターを掲出したり、通りに青いフラッグを取り付けたりして、街を青く染める演出をする。

　田中さんは「東急グループは、歌舞伎町に『新宿東急文化会館』があった時代から、街を盛り上げていきたいという地域の方々の思いと共に、昔からずっと互いに協力しあってきた歴史がある。今回街を染める青色にも、そうした街とのつながりが一つ見えたように感じる。これからも地域の人と一緒に一街を盛り上げていけるよう連携していきたい」と話す。

　今月27日まで。