熊本県の米焼酎「球磨(くま)焼酎」を楽しむイベント「球磨焼酎スタンプラリーin新宿御苑エリア」が11月1日、新宿御苑エリアの飲食店30店舗で始まった。主催は熊本県東京事務所。
熊本県南部の人吉球磨地方で約500年前の室町時代から造られてきた同焼酎。世界貿易機関(WTO)により地理的表示(GI)の産地指定を受けている。
新宿~御苑~四谷タウン誌「ジェイジー」発行元でイベントの運営を手がけるH14(新宿区)の孝学麻世さんは「現在も27社の蔵元があり伝統の製法と味を守っているが、近年は酒類の国内市場の縮小に加え、2020年7月の豪雨による甚大な被害、新型コロナウイルス感染拡大の影響で消費が落ち込み、出荷量が長期減少傾向にある。飲食店とエリアの活性化、熊本県復興への思いも込めて企画した」と話す。
使うこうじや、蒸留、貯蔵といった製法の違いによって蔵元ごとにさまざまな味わいがある。孝学さんは「バラエティー豊かなのでいろいろな料理に合うのも特徴。そうした魅力が伝わるよう個性的な飲食店が集う新宿御苑エリアでの展開を決めた。和食はもちろん中華やイタリアンなど多様なジャンルの飲食店に参加してもらっている」と話す。
各参加店が球磨焼酎に合わせて考えたメニューをセットにした「球磨焼酎お得セット」を用意する。「カキ(生、焼き、フライの中から1つ)と焼酎のセット」(1,000円)や「馬肉のタルタル~ショウガ、長ネギ、ミョウガ~と焼酎のセット」(1,100円)、「自家製スモークサーモンのカルパッチョと球磨焼酎(あさぎりの花)のセット」(1,700円)などをラインアップする。「球磨焼酎の種類も店舗で異なるので、料理といろいろな球磨焼酎を楽しみながら店を巡ってもらえたら」と孝学さん。
店舗を回ってスタンプを集めるとレストランのペアチケットなど新宿ゆかりの賞品が当たるスタンプラリーも行う。特賞は「くまもと黒毛和牛&球磨焼酎(720ミリリットル×3本)とおつまみセット」で、30個集めた人の中から抽選で2人に進呈する。
孝学さん「球磨焼酎の認知度向上を目指すとともに、イベントを通して新たなファンを増やしたい」と期待を込める。
今月30日まで。