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小田急百貨店新宿店が新宿西口ハルクに移転 食品、化粧品、高級ブランド柱に

化粧品と和洋菓子を展開する地下1階フロアの様子

化粧品と和洋菓子を展開する地下1階フロアの様子

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 小田急百貨店新宿店が10月4日、新宿西口ハルク(新宿区西新宿1)内にリニューアルオープンした。

オープンセレモニーに登壇した新宿店長の林幸一さん(左)

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 1967(昭和42)年に新宿店本館として全面開業した同百貨店。小田急電鉄が東京地下鉄と共同で推進する新宿駅西口地区開発計画に伴い55年続けた本館での営業を10月2日に終了し、売り場を再編して改装した隣接する新宿西口ハルクに移転して営業を再開した。

 売り場面積はこれまでの約2割に縮小し、地下2階から地上2階と7階の計6フロアに展開する。特に新宿周辺で働く女性をターゲットに、食品、化粧品、ラグジュアリーブランド中心に構成する。同店取締役新宿店長の林幸一さんは「コンパクトだが見やすさ、買いやすさに重点を置いた。アパレルを選ばなかったことは苦渋の決断だったが、限られた面積で満足のいく展開ができないため展開しないことにした。リアル店舗と合わせリモート接客やリモート注文などデジタルコミュニケーションも積極的に活用していきたい」と話す。

 地下2階は新宿地区初出店の「西洋銀座」「キンタン イン ザ ハウス」などを含む総菜や弁当、パンなど食料品店45ショップが並ぶ。地下1階は化粧品、ネイルサロンと和洋菓子店が同居する。化粧品は本店の約8割に当たる46ショップ51ブランドが並び、一部のショップは卵の殻を使った壁紙やリサイクル素材の化粧板を用いるなど環境に配慮した内装になっている。和洋菓子は25ショップで、定期的にお薦めのスイーツを紹介する「おかし日和」コーナーなども展開する。林さんは「コスメを買った後、菓子などを買う女性が非常に多い傾向があり、その利便性から今回同フロアに展開した」と話す。

 1階は「和光サイト」「フランク ミューラー」「モンブラン」などインターナショナルブティックとアクセサリー、雑貨を、2階はハンドバッグ、婦人靴・服飾雑貨のほかポップアップスペース、M2階はゴルフウエアとカフェ、7階にはギフトサロン、イベントスペース(オープン時は「あんこにトキメクスウィーツ博」)などを展開する。外周路面にはフランス発のベーカリー「ゴントラン シェリエ」も新規出店する。

 若い年齢層に向けSNSなども活用し、現在「デパ地下」「コスメ」それぞれ1万4000人の登録者がいるという。12月には新宿駅西口地下街「小田急エース」北館の西側約300坪のエリアに、同百貨店がプロデュースする食品売り場をオープンする予定で、「ハルクと合わせてこれまでの本館と遜色のない規模を目指す」と林さん。

 営業時間は10時~20時30分(日曜・祝日と7階は20時まで)。

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