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新宿で「1990's『TOKYO VICE』の時代」 全編日本ロケ、作品を紹介

「TOKYO VICE」の1コマ。アンセル・エルゴートさん、渡辺謙さんらが主演 ©HBO Max_James Lisle

「TOKYO VICE」の1コマ。アンセル・エルゴートさん、渡辺謙さんらが主演 ©HBO Max_James Lisle

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 東京ロケーションボックスの企画展「1990's『TOKYO VICE』の時代」が6月1日、新宿の「サナギ新宿」(新宿区新宿3)前イベントスペースで始まった。

「TOKYO VICE」の1コマ。 ©HBO Max_Eros Hoagland

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 東京観光財団内に設置された東京ロケーションボックス(新宿区)は、東京都の窓口機関として都内での映画などの制作をサポートし、映像作品を通じて東京の魅力を国内外に発信している。同団体が撮影支援を手がけた「TOKYOVICE」は、1990年代の東京の裏社会を日本の大手新聞社で記者となったアメリカ人青年を通して描いた日米共同制作のドラマ。同展は4月からWOWOWで放送が始まったことを記念し行う。

 東京ロケーションボックスの遠藤肇さんは「世界一撮影が難しい都市と言われる東京でのロケ撮影にこだわり、2019年から国内での制作会社を転々としながらも、その実現に向けて膨大な時間と労力を費やして完成した作品。約1年にわたり新宿・歌舞伎町や渋谷、赤羽などを中心に撮影が行われた。バイクで首都高を疾走するショットを含め、街中での撮影のほとんどのシーンに当団体のスタッフが関わった」と話す。

 「地域の魅力やイメージ、文化発信のきっかけ作りを担うのが我々フィルムコミッション。同作品をどのような切り口で見せようか検討を重ねつつ、作品の主要なロケーションである新宿で展示ができたらと考えていた。コロナ禍で予定よりも遅れたが、地域住民と共に撮影に協力いただいた新宿観光振興協会の紹介で同会場での展示がかなった」とも。

 作品紹介コーナーのほか、ドラマの舞台となっている1990年代を写真で振り返るコーナーなどを設置する。「全編日本でロケを行った同作品は、国内外の映画制作者、業界関係者にとってもエポックメイキングな出来事として記憶されるのではないか。携帯電話やパソコン、インターネットの普及や、普及に伴う消費活動やサブカルチャーの低年齢化、世界的なイデオロギーの崩壊や再構築など、平成初期の90年代から2020年代の現在という歴史が地続きであることに思い至ってもらえる展示になれば」と意気込む。

 開催時間は11時~21時(最終日は19時まで)。入場無料。7日まで。「TOKYO VICE」はWOWOW オンデマンドで配信中。

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