新宿の「カラオケパセラ新宿本店」(新宿区歌舞伎町1)が現在、テークアウト専門の「パセラこども食堂」を行っている。小学6年生以下の子どもを対象にカレーセットを100円で提供する。
バリ島から直輸入した調度品やレリーフなどをあしらったリゾートホテルをイメージした同店はカラオケが楽しめるほか、料理や食パン1斤を使ったデザート「ハニトー」などを用意する。運営するニュートン(新宿区)は2016(平成28)年から、グループ店である「パセラ珈琲店 南池袋店」で小学生が一人でも利用できる「こども食堂」を行ってきた。広報担当者は「新型コロナウイルスの影響で、学校の多くは分散登校で再開し、給食の提供についても不透明な状況が一部発生していた中で、これまで手掛けてきた『こども食堂』のノウハウを生かし、安心安全な食事を届けられたらと考え、3月からグループ内の数店で始めた企画」と話す。
メニューはカレーとサラダのセットで、注文はフロントで行う。小学生以下の子どものほか、中学生~大学生と医療従事者には200円、それ以外の利用者には500円で提供する。
「利用者からは『これまでもカラオケを利用していた。臨時休校中で退屈していた子どもも良い気分転換になった』『カレーもサラダもおいしかった』など手紙を多数いただいた。新型コロナウイルスの影響で困っている家庭や、最前線で尽力されている医療関係者の方にとって少しでも手助けになれば。長期化するウィズコロナ時代を、食を通して応援していきたい」と意気込みを見せる。
提供時間は平日15時~17時(一人1食、当日分のカレーがなくなり次第終了)。6月30日まで。