シェアダイニングと食のコワーキングスペースが連動する食の交流拠点「新大久保フードラボ(仮称)」が今年夏、新大久保駅3階、4階に開業する。
JR東日本のグループによる「山手線を起点にまちの個性を引き出し、まちや人が有機的につながる心豊かな都市生活空間を創出する」プロジェクトである「東京感動線」のフラッグシップと位置付ける同ラボ。同社と、料理人の起業、経営を支援する事業を展開する「アスラボ」(港区)、グローバル教育事業、人材、メディア事業などを手掛ける「CO&CO」(北海道)、出版社「オレンジページ」(港区)が共同で運営する。
アスラボがプロデュース、運営する3階の「シェアダイニング」は広さ180平方メートルで、「多国籍シェアダイニング(仮称)」をコンセプトに、世界各国のさまざまなジャンルから料理人の挑戦を募集する。審査を通った料理人は出店権利金20万円で出店できる。朝、昼、夜と一つの厨房(ちゅうぼう)を複数の料理人がシェアリングし、客はワンテーブル、一会計で複数店舗の料理を楽しむことができる。12月18日に募集を始め、1月20日・21日・24日には出店者向けの説明会も行う。
同スペースでは、オレンジページが食材の生産者やシェフ、料理人と直接会える食事会、食に関わる講座、フードロスなどの社会課題をテーマにしたワークショップなどのイベントを企画、運営する予定。
4階は広さ310平方メートルで、食に関わる人々の共育共創拠点としてCO&Coがプロデュース、運営する。担当者は「多国籍タウン新大久保という立地を生かし、外国人起業家や留学生も交え、料理人、事業者、生産者の交流の場づくりとともに、新しいメニューや新規事業、食製品のスタートアップを支援する」と話す。
「4者間で連携し、同ラボを通して世界中の料理人の個性を輝かせ、お客さまに豊かな食文化、食を通じた新しいライフスタイルを提案していけたら」と意気込みを見せる。