「老年学を生かした老いのトリセツ」と題した公開セミナーが10月6日、桜美林大学新宿キャンパス(新宿区百人町3)で開催される。
同大大学院老年学研究科、同研究科同窓会が主催する。老年学専攻は2002(平成12)年に日本で初めて開設され、現在は修士課程に約35人、博士課程に約20人が在籍する。博士課程研究科長の杉澤秀博さんは「学部を含め、この専攻があるのは当大学が唯一。高齢者、高齢社会を対象にした学問で、身体的な健康などの問題だけでなく、生きがいや社会との関わりといった心理的な側面、社会的な側面などを総合的に学ぶことができる教育の場」と話す。
これまで教員の研究、実践活動などを知ってもらうために専門家などに向けた公開講座などを行ってきたが、今回は同窓会とジョイントして行う初めての試み。杉澤さんは「同窓生は現在300人ほどになり、昨年同窓会が立ち上がった。第一線で『老年学』に関わり実践している方を招いて、身近な問題などから一般の方にも考えてもらえるようなきっかけづくりができればと考えた」と話す。
14時からの講座1は「華齢・好齢・朗齢の実践」と題し、フリーアナウンサーで、同大老年学総合研究所連携研究員の遠田恵子さんが、楽しく年を重ねる秘密などを話す。15時からの講座2はカンボジア学校法人KAIGO日本語学院理事長・学院長の御園一成さんが、「外国人介護人材の養成」と題し、介護分野における外国人人材の養成について話す。講座に先立ち13時から、同研究科の説明会・相談会も行う。
12:30開場。定員100人。参加無料。要申し込み。