西新宿でセミナー「ローカルメディアがつなげる社会」 地方誌編集長が解説

りす社長の藤本智士さんがさまざまな地方誌を解説。「てくり」「鶴と亀」「ミチカケ」など

りす社長の藤本智士さんがさまざまな地方誌を解説。「てくり」「鶴と亀」「ミチカケ」など

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 新宿パークタワー(新宿区西新宿3)にあるリビングデザインセンターOZONEで12月17日、地方誌編集長の藤本智士さん(りす社長)を講師に迎え、「ローカルメディアがつなげる社会」セミナーが行われた。

 兵庫県神戸市に住む藤本さんは雑誌「Re:S」、秋田県が発行するフリーマガジン「のんびり」やウェブマガジン「なんも大学」の編集長を務める。「行き当たりばったりの旅でミラクルな出会いがある」と、いずれも台割りを作らない方針で制作する。

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 かねて「地方のメディアは届ける範囲を自分で限定している。全国紙と言われる東京のメディアだけが広く届けられるのはなぜか。自分にとっては東京色が強く、東京のローカル紙だが」と、取材で全国を訪れる立場から疑問を感じていた。

 「地方の発信力に編集をかけ算させればクオリティーを上げられるのでは」という思いから、「魔法をかける編集」を執筆。編集を広義に捉え、アートディレクションから街づくりまで行ってきた経験をまとめた。地方に届けるために全国でイベントを開いており、今回が54カ所目となる。

 「ビジョンを実現するために何かを作ることが編集力だと思う。メディアは多様だと思ってほしい。パン屋にとってはパンがメディア」と話す。ローカルとは地方ではなく局地とし、「究極のローカルメディアは自分自身」とも。セミナー後には藤本さんの解説付きで「ローカルマガジン展 地域と文化をつなぐメディアII」(12月26日まで)の見学会が行われた。