新宿の「BEAMS JAPAN(ビームス ジャパン)」(新宿区新宿3)5階「B GALLERY(ビー ギャラリー)」(TEL 03-5368-7309)で5月19日より、吉田昌平さんの初の展覧会「Shinjuku(Collage)」が開催される。
吉田さんは、写真家・森山大道さんが2002年に出版した写真集「新宿」の全てのページを素材として使いコラージュ作品を制作。同展では、全128点に上るコラージュをまとめた作品集「Shinjuku(Collage)」の中からセレクトした作品を展示する。
デザイン事務所を経て2016年、「白い立体」として独立した吉田さん。カタログや書籍のデザイン、展覧会ビジュアルのアートディレクションなどを手掛ける傍ら、アーティストとしてコラージュ作品を数多く制作、発表してきた。
森山さんの写真をコラージュするきっかけとなったのは、2016年に発行された雑誌「BRUTUS」の「森山大道と作る写真特集」で、付録のタブロイドのデザインの依頼を受けたことだという。
「編集の方が過去のコラージュ作品を見てくださっていて、12ページほどの冊子をデザインする中で、森山さんがモロッコで撮影した写真をコラージュすることになった。強烈な写真で、初めは怖さのようなものもあったが、考えるより見た瞬間に切ったり貼ったりする作業は非常に楽しかった」と振り返る。
森山さん本人に「写真を使ってコラージュを続けたい」と伝え、森山さん本人了承の下、吉田さんにとっても身近だった場所を写した「新宿」を題材に、1カ月間、毎日写真に向き合い新たなコラージュ作品を完成させた。
会場ではプロジェクターを使ったスライドショーも予定。「森山さんが『自分の手から離れた<もう一つの新宿>の中を歩き回れることを楽しみにしている』とコメントしてくださったように、風景の中に入って行けるような展示になれば」とも。
6月3日は森山さん、「BRUTUS」の杉江副編集長をゲストに、吉田さんとのトークイベントも予定。作品集はnumabooks発行でシリアルナンバー入り。価格は予価5,800円(税別)。会場で先行販売する。
開催時間は11時~20時。6月4日まで。トークイベントは18時~19時30分。先着30人(要予約)。