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新宿駅地下道の巨大ドラクエ「黒板アート」、消される

堀井さん自身が描いたスライムの黒板アートをれなれなさんにプレゼント

堀井さん自身が描いたスライムの黒板アートをれなれなさんにプレゼント

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 地下鉄丸の内線新宿駅から新宿三丁目駅にかけての地下通路に5月23日登場した、「世界最大」という黒板アート作品が5月25日14時に消された。

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 この巨大黒板アート作品は、「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王子と予言の終わり」のモンスターたちが描かれていた。公約通り、ツイッターのツイート数が掲出された翌朝には目標の5,000ツイートを超えさらに更新されている。よって同ゲーム中に登場する「ロトの剣」に見立て作成された「ロトの黒板消し」によって消されることとなった。

 この「ロトの黒板消し」で黒板上のモンスターたちに「かいしんの一撃」を与えたのは、同ゲーム生みの親として知られるゲームデザイナー堀井雄二さん。集まったファンや通行人に見守られる中、黒板アートのモンスターに「かいしんの一撃」を加えたことについて堀井さんは「忍びない」と一言。

 突然の堀井さんの登場で、道行くドラクエファンの一人は「朝からずっと待っていた。黒板アートを初めて見たが、すごい迫力で消されるのがもったいない」とコメント。

 累計100万本以上を売り上げている「ドラゴンクエスト」シリーズは今年で誕生30周年を迎える。新宿駅地下通路に掲げられたこの巨大黒板アートは、「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王子と予言の終わり」(今月27日発売)に先駆け、記念キャンペーンの一環で描かれたもの。現場は新宿地下メトロプロムナード。横14メートル、縦2メートルの大型アドボードサイズの黒板が出現するのは初めてだった。

 作品は、これまでも宮部みゆきさんの著書「過ぎ去りし王国の城」(KADOKAWA)やCMなどの黒板アート作品で話題を提供しているれなれなさんが、1カ月の制作日数をかけ、特注の黒板に白いチョークだけでモンスターの臨場感あふれる細密な絵を描いたもの。

 堀井さんの「ロトの黒板消し」で消された黒板には、れなれなさんの手によって「かいしんの一撃」の文字が描かれた。

 れなれなさんは「ドラクエは一つ一つのキャラクターに多くのファンが強い思いを持っている。その思いに背かぬよう丁寧に描いた。消えてしまった1枚目の絵は残念だが、消される運命の黒板アートを、こんなに華やかに消していただいたのはうれしい」と緊張気味に話した。

 掲出は今月29日まで。

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