12月13日に早稲田大学大隈記念講堂大講堂(新宿区西早稲田1)で行われる新宿区夏目漱石記念施設整備プロジェクト「それぞれの漱石」の申し込み受け付けが始まった。
区では漱石生誕150周年の記念年に当たる2017年9月に記念館「漱石山房(仮称)」の開館を計画しており、整備のための寄付金を募っている。整備基金の周知などを目的とした同プロジェクトは5回目を数える。今回は2部構成で、第1部は小中高生を対象にした絵画や読書感想文コンクール優秀作品賞表彰式を、審査委員長の作家・嵐山光三郎さんを迎えて行う。第2部は俳優・イッセー尾形さんが漱石の作品に登場する人物たちを演じる一人芝居「妄ソーセキ劇場」。
主催する区文化観光課の担当者は「イベントには毎回多くの応募がある。年齢層の高い『漱石ファン』が中心だが、若い世代の方にも漱石に触れ親しんでほしいので、ジャンルを固定せず、さまざまな催しを企画している。イッセー尾形さんは、以前から漱石に関するお芝居に取り組んでいらっしゃるので出演いただくことになった」と話す。
寄付金の目標額は2億円で、10月16日現在の総額は約6,433万円。「少しずつだが、たくさんの方から寄付が集まっている。来年4月ごろの着工を目指して今後も関連イベントを継続して盛り上げていきたい」とも。
開催時間は14時~16時15分。入場無料。申し込み方法はホームページで確認できる。