「喫茶室ルノアール」を運営する銀座ルノアール(中野区)は、直営店舗内に専用スキャナーを設置して名刺を取り込める無料サービスを行っており、ビジネス用途の利用者を増やしている。中でも新宿区の導入店舗数は最大の15店、スキャナーの台数では16台にのぼる。
同店が提供するのは、Sansan株式会社(渋谷区)の名刺管理アプリおよびクラウドサービス「Eight」を使った「どこでもスキャンサービス」。東京・神奈川にある83カ所の直営店内に設置した専用高速スキャナー「ScanSnap for Eight」で、自由に名刺をスキャンし、まとめてデータ化できる。利用料は無料。
5月の本稼動から利用者を伸ばし、6月には前月比1.6倍に達した。導入の際に大々的な告知はしていないにもかかわらず、利用者は順調に定着しつつあるという。利用者1人あたりの平均スキャン枚数は約180枚。中には名刺フォルダを持ち込んで、一度に数百枚をまとめてスキャンする人もいるとのこと。
同店のメインターゲットは40~60代のビジネス層。特に新宿はオフィスワークの時間帯の人口が多く、この層の利用客が6割ほどを占めるという。また最近はサークルやゼミなどで名刺を作る機会がある学生の利用も多く、今後はこうしたニーズも増えていくと同店はみている。
同社の本部営業担当者は、「Eightに加え、コピー機や貸し会議室、電源、フリーWi-Fiなど、新宿エリアのビジネスパーソンに便利なツールをそろえているので、店内でおいしいコーヒーを楽しみながらご利用いただけたら」と話す。
各店の営業時間など、詳細は銀座ルノアールのホームページで。