1年後の地下鉄副都心線の開業を控え、大規模な都市開発計画が進む新宿区は6月25日、紀伊國屋ホール(新宿区新宿3)で、新宿駅周辺のまちづくりをテーマにしたシンポジウム「にぎわい先導都市『新宿』を語る~都市間競争の時代に~」を開催。地域住民を中心に約300人が参加し、活発なやりとりが行われた。
中山弘子新宿区長は、「地下鉄副都心線の開業は、新宿駅周辺のにぎわいを再び創出できるチャンス。これからのまちづくりには地域住民との協働、連携、合意形成が不可欠」と、満席の会場に向かって話し、「歌舞伎町の再生」「新宿駅東西自由通路」「新宿駅東口駅前広場の再編整理」など、区の積極的な取り組みを紹介。続いて、佐藤滋早稲田大学教授、新宿区都市計画審議会会長の秋山哲夫首都大学教授、各商店街振興組合の理事らがディスカッションをおこない、現在の取り組みや将来の構想について意見を交わした。
シンポジウムを終えた住民らは「我々もまちづくりに参加しながら、区とともに新宿の発展を盛り上げていきたい」と話し、開発に対する期待と関心の高さを示していた。